富士山頂
郵便局は、
静岡県富士宮市にある
郵便局です。その名の通り、
富士山山頂、標高約3776メートル地点に位置しており、世界でも類を見ない、特別な
郵便局として知られています。毎年7月中旬から8月下旬の夏山シーズン限定で開設され、多くの登山客が訪れる人気のスポットとなっています。
富士山頂
郵便局は、
富士山本宮浅間大社奥宮の社務所内に設置されています。アクセスは、
富士山の各登山口から徒歩でのみ可能で、駐車場はありません。夏季のみの営業という特殊な環境から、営業時間は6時~14時と短時間となっています。
取り扱うサービスは、通常の郵便物の取扱い(外国への郵便物も可)、普通
切手やオリジナルフレーム
切手の販売、そして
富士山をデザインした風景印の押印です。
郵便局独自のサービスとして、
富士山をデザインした登山証明書やオリジナルポストカードの販売も行っています。これらのサービスは登山客にとって貴重な思い出となるため、大変人気です。
貯金や保険の取り扱いはありません。職員は交代制で勤務し、最長1週間の勤務となります。過酷な自然環境の中で働く
郵便局員の方々の努力によって、この特別な
郵便局が運営されています。
歴史
富士山頂
郵便局の歴史は古く、
1906年(
明治39年)
7月30日に
富士山郵便局として開設されました。
1931年(
昭和6年)7月10日には、
富士山北
郵便局とともに全国で初めて風景印の使用を開始しました。その後、
1949年(
昭和24年)7月15日に
富士山頂
郵便局に改称され、
1995年(平成7年)7月10日には風景印のデザインが変更されました。
2007年(平成19年)10月1日の
郵政民営化、
2012年(平成24年)10月1日の
日本郵便株式会社発足といった大きな変化にも対応し、現在も営業を続けています。
2013年から
2016年にかけては、浅間神社奥宮社務所の改修工事のため、御殿場口頂上の銀明館に一時的に開設場所が移転されました。2021年には、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開設が中止されたこともありました。
利用状況とアクセス
日本郵便株式会社東海支社によると、平成25年度の窓口利用者数は約2万6000人に上りました。これは、
富士山頂
郵便局が登山客にとって重要な拠点となっていることを示しています。
アクセスは、
富士山各登山口からの徒歩となります。各登山口、登山道の詳細については、
富士登山に関する情報を参照してください。
富士山頂
郵便局のように、期間限定で開局している
郵便局には、乗鞍山頂簡易
郵便局、白山山頂
郵便局、上高地
郵便局、立山山頂簡易
郵便局、白馬山頂簡易
郵便局などがあります。これらの
郵便局も、それぞれの地域の自然環境の中で、特別な役割を果たしています。
まとめ
富士山頂
郵便局は、日本一高い場所にある
郵便局として、多くの登山客に特別な思い出を提供する存在です。その歴史、利用状況、そして特殊な環境は、日本の
郵便局の中でも他に類を見ない魅力を持っています。これからも、多くの登山客に利用され、日本の夏の風物詩として長く愛されることを期待したいです。