富士社会教育センター

富士社会教育センター概要

富士社会教育センター（ふじしゃかいきょうくセンター）は、静岡県御殿場市にある公益財団法人で、1969年7月に設立されました。このセンターは、労働運動教育に特化した社会教育団体として、民社党の西村栄一によって創設されました。

設立の経緯

1967年11月、民社党は御殿場市に労働運動教育用の施設を建設し、1968年5月から活動を開始しました。こうして誕生した富士社会教育センターは、若手活動家の育成を目指し、1969年4月に財団法人としての認可を受け、7月に法人登記が行われました。その後、8月1日には労働組合員向けの研修機関「富士政治大学校」を設立し、西村が初代学長に就任しました。この大学校では、生産性向上のための研修とともに、反共思想教育が行われています。

歴史的な変遷

センターは1971年4月27日に西村が亡くなった後、同年6月には「日本労働者教育協会」との合併を実施しました。1994年12月には民社党の解党大会が行われましたが、その後もセンターは旧同盟系の労組や無所属・民社協会のメンバー、新進党、民主党、民進党、国民民主党、新・国民民主党の地方議員に教育の機会を提供し続けています。

2011年11月には公益財団法人へと移行し、より広範な活動を展開することとなりました。現在でも、地域社会における労働教育や研修活動を行い、いくつかの連携団体とも協力しています。

現在の役員と影響力

現在の理事長は逢見直人氏で、歴代理事長には松下正寿氏、竹本孫一氏、高橋正則氏などが名を連ねています。特に2代目理事長の松下は、1970年代から宗教団体「世界平和統一家庭連合」（旧統一教会）に強い関心を抱き、関連団体の重要な役職に就いていました。

松下は、日韓トンネル建設に関する活動にも関与し、国内外で幅広く存在感を示した人物です。また、日本会議との結びつきも強く、元理事長の宇佐美忠信やそのほかの理事も日本会議に関連する重要な役割を果たしてきました。

まとめ

富士社会教育センターは、静岡県内において労働教育を推進する重要な機関として、1969年の設立以来多くの活動を続けています。地域社会や政治に影響を与え続けているこのセンターは、今後の育成活動や教育の場を提供し続けることでしょう。

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