富士通のイメージスキャナ一覧

富士通のイメージスキャナは、過去には富士通グループの一員であったPFUによって製造されていました。これらの製品は、主に「fiシリーズ」と「ScanSnapシリーズ」という二つの主要なラインナップで展開されていました。

主要シリーズ

1. fiシリーズ: 主にオフィスや企業での業務用途に特化して設計されていました。大量の書類を高速かつ高品質でスキャンするニーズに応えるための機能が充実しており、このシリーズには「SPブランド」の製品も含まれていました。
2. ScanSnapシリーズ: 一般消費者やSOHO（Small Office/Home Office）ユーザーを対象としていました。書類の整理やデジタル化を簡単に行えるように、使いやすさが重視されています。小型・軽量なモデルや、自動的に書類を認識して最適な設定でスキャンできる機能などが特徴です。

ScanSnapシリーズの歩みと特徴

ScanSnapシリーズは、その利便性から多くのユーザーに支持されました。代表的なモデルとして、両面カラー原稿を同時にスキャンできる機能を持つ「S1300」や、非常にコンパクトな設計で携帯性に優れた「S1100」などがありました。

このシリーズは市場で成功を収め、2001年の発売開始から2018年9月までの累計販売台数は全世界で500万台を突破しました。ScanSnapブランド自体は、2021年7月10日に誕生から20周年を迎えています。

ScanSnap製品を利用する際には、「ScanSnap Home」という専用のソフトウェアのインストールが必須となります。このソフトウェアをコンピューターに導入するためには、管理者権限が必要となる点に留意が必要です。

ブランドの変遷

イメージスキャナ製品のブランドにも変化が生じました。2022年、株式会社リコーがPFUを完全子会社化しました。これに伴い、それまで「富士通」ブランドとして展開されていたイメージスキャナ製品は、2023年4月以降、段階的に「RICOH」ブランドへと変更が進められています。

かつて提供されていた主なモデル

以下は、かつて富士通ブランドとして販売されていたScanSnapシリーズなどの主なモデルの一部です。

ScanSnap S300 – モバイル利用に適したポータブルスキャナ。最大10枚の原稿をセットできるADF（自動給紙機構）を備え、光学解像度は600 dpiです。スキャン速度は、利用モードやAC電源の有無によって異なり、毎分0.5ページから8ページの間で変動しました。
ScanSnap S300M – S300と同等の仕様を持つMacintosh向けモデルです。
ScanSnap S500
ScanSnap S500M
ScanSnap S510
ScanSnap S510M
ScanSnap S1100
ScanSnap S1300
ScanSnap S1500
ScanSnap S1500M
ScanSnap iX500 Deluxe
ScanSnap iX1500

その他、業務向けモデルとして「SP-1425」なども存在しました。現在のラインナップはリコーブランドに移行しています。

もう一度検索