富山市立堀川中学校

富山市立堀川中学校は、富山県富山市に所在する公立中学校です。昭和22年（1947年）に設立され、同年4月15日に冨山中学校の敷地を間借りする形で開校しました。

沿革

開校後間もない昭和23年（1948年）9月には、現在の富山県立富山いずみ高等学校の前身にあたる富山県立富山南部高等学校の分室へ移転。仮の校舎を経て、昭和25年（1950年）11月には現在地の校舎建設に着手しました。翌昭和26年（1951年）11月には第一期工事が竣工し、校章もこの時に制定されました。昭和27年（1952年）4月に第二期工事が完成したことに伴い、全ての生徒が新しい校舎での学びを始めました。

しかし、新しい環境が整った矢先の昭和28年（1953年）5月、堀川小泉地区で発生した火災の延焼により、校舎の一部、約411坪が焼失するという痛ましい被害に見舞われます。これを受け、同年5月18日から9月10日までの間、富山市立蜷川小学校に6教室の分室を設けて授業を継続。幸いにも同年9月10日には校舎の復旧が完了し、元の学び舎での学校生活が再開されました。

施設の整備はその後も進み、昭和29年（1954年）4月には体育館兼講堂が竣工。昭和34年（1959年）4月には校旗樹立式が挙行され、学校の象徴が制定されました。昭和40年（1965年）7月には学校の顔となる正門が完成しています。

昭和46年（1971年）4月からは校舎の鉄筋化が開始され、これ以降、順次新しい校舎が建設されていきました。同年6月には防火体制強化のため火災警報器が設置されています。昭和50年（1975年）4月からは、センター方式による完全給食が導入され、生徒の食育環境が整備されました。

特徴と規模

富山市立堀川中学校は、その規模においても特筆すべき存在です。2020年の時点で、日本海沿岸に位置するすべての中学校の中で、最も多くの生徒が在籍する公立中学校として知られています（生徒数1025名）。これは、地域における本校の役割の大きさと、多くの家庭から選ばれる学校であることを示しています。

校区

本校の校区は、主に以下の小学校の校区によって構成されています。

富山市立堀川小学校の一部
富山市立堀川南小学校
富山市立蜷川小学校

周辺環境

学校の周辺には、富山県立富山いずみ高等学校や富山県立富山高等学校といった県内の主要な高等学校が立地しており、教育施設が集まる文教地区としての性格も有しています。

著名な出身者

本校からは、各界で活躍する多くの著名人が輩出されています。

野上 浩太郎（政治家、参議院議員）
桂 米福（落語家）

これらの卒業生たちは、それぞれの分野で功績を残し、学校の名を全国に知らしめています。

関連事項

富山県中学校一覧

本校に関する情報は、富山市立堀川中学校の公式サイトでも確認できます。

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