富山市立奥田小学校

富山市立奥田小学校の概要

富山市立奥田小学校は、富山県富山市の奥田双葉町に位置する公立小学校です。富山駅の北側に広がる奥田地区は、この学校の学区となっており、かつては奥田北小学校もその一部でした。ここでは、地域の子どもたちに教育を提供し、学びの場を提供しています。

歴史の流れ

奥田小学校の歴史は1873年（明治6年）8月にさかのぼり、当時は上新川郡奥田村の荘厳寺内に開校した「奥田小」が始まりです。その後、1879年（明治12年）には「日盛小学校」という名称に改称され、1886年には元冨山薬業専門学校の南側に新築移転し、さらに1910年には現在の場所に移転しました。この移転当初の児童数は264名に上りました。

1924年（大正13年）には制度の改変に伴い、奥田尋常高等小学校となり、1935年（昭和10年）には富山市に編入されて「富山市立奥田尋常高等小学校」となりました。1941年（昭和16年）には「奥田国民学校」と改名されましたが、1945年（昭和20年）8月には富山大空襲の影響で校舎が焼失するという悲劇が起こりました。

空襲後、翌月の9月には他の施設を借りて授業を再開し、1947年（昭和22年）に「奥田小学校」という名称に戻りました。1953年（昭和28年）には運動場や講堂が完成、その後もプール、鉄筋校舎などの施設が整備されました。

学校の進化

1969年に奥田北小学校が開校し、学区が一部分離されました。その後も、北館や給食室、管理棟などの新しい施設が次々に完成し、1977年には言語治療学級が設置されました。1990年には新たに体育館も竣工し、施設が充実しました。

2018年6月26日には、近隣で発生した富山市奥田交番襲撃事件により、校舎が危険な状況に直面しました。この事件では、警備員が殺害されるなど、地域に大きな衝撃をもたらしました。

通学区域と進学先

奥田小学校の通学区域には、赤江町や曙町、牛島新町、永楽町など、多くの地域が含まれています。この学校を卒業した児童は、富山市立奥田中学校へ進学します。奥田地区内には進学前の保育園や、医療機関、さらには寺院や公園も点在し、住民にとって便利な環境が整っています。

アクセス

交通アクセスも良好で、富山地方鉄道富山港線の下奥井駅からは徒歩約600メートルで到着します。また、周辺には県道30号線が通っており、交通の便も充実しています。

奥田小学校は、地域に密着した教育機関として、これからも未来を担う子どもたちの成長を見守り支える存在であり続けることでしょう。

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