富山市立杉原中学校

富山市立杉原中学校の概要

富山市立杉原中学校は、富山県富山市八尾町大杉に位置していた公立の中学校です。この学校は1947年に開校し、地域の教育の中心として長い歴史を持っていました。1978年には校舎が改築され、現在の校舎が完成しました。校舎は、鉄骨造りの3階建てであり、面積は3,153平方メートルです。また、体育館は2階建ての鉄骨ダイヤモンドトラス構造で、面積は1,804平方メートルです。校舎の建設にあたる費用は、約4億2,100万円でした。

学校の歴史

杉原中学校の歴史は、1947年に遡ります。この年、杉原村と宮川村の組合立として学校が設立され、最初の開校式は同年4月23日に行われました。当初は周辺の杉原小学校と宮川小学校の校舎を借りて授業をスタートさせました。

1949年には校歌が制定され、作詞と作曲は木村彦蔵によるものでした。この年に大杉に木造の本校舎が完成し、学校がこの場所に移転しました。さらに1950年には体育館や音楽室、作法室、応接室などが新たに建設され、より充実した教育環境が整備されました。

その後の数年で、町村合併により学校名が何度も変更されました。1953年には八尾町と宮川村の組合立杉原中学校に改称され、1954年には八尾町と婦中町の学校組合立杉原中学校に再改名されました。1956年に学校組合が解消され、八尾町立杉原中学校としての運営が始まりました。

学校の発展は続き、1957年には家庭室、工作室、給食室が新設されました。また1960年には木工機械室が完成し、1961年には温室が竣工しました。1964年には理科準備室や教室、図書室が増築され、より多様な授業が提供できる環境が整いました。

近年の出来事

1972年にはグラウンドが拡張され、より多くの生徒が体育活動に参加できるよう配慮されました。そして1978年には、新しい校舎が完成し、創校30周年を記念する式典が同年に行われました。

残念ながら、2022年3月24日には旧・富山市立八尾中学校との統合に伴い、この歴史ある杉原中学校は閉校されました。地域の教育に果たしてきた役割を考えると、多くの卒業生にとって、この学校の存在はかけがえのないものだったと言えるでしょう。

校区と関連情報

校区においては、富山市立杉原小学校が関係しており、地域全体の教育の連携が期待されていました。また、富山県内の中学校一覧にも名前が掲載されており、地域に根付いた学校であったことが伺えます。

杉原中学校は、その長い歴史と教育活動において地域に大きな影響を与え、多くの生徒たちがここで学び成長しました。その閉校は地域にとって感慨深い出来事となっています。

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