富山県立中央病院

富山県立中央病院の概要

富山県立中央病院は、富山市西長江に所在する公立の医療機関です。この病院は、富山県が運営し、高度な医療サービスを県民に提供することを目的としています。地域における中核的な医療機関として、特に救急医療と災害医療に力を入れ、多様なニーズに応える施設となっています。

役割と機能

病院は、救命救急センターを有し、県内では高岡市の厚生連高岡病院と共に唯一の施設です。また、災害拠点病院として指定されており、地域の大規模災害時における医療支援を行う役割も担っています。感染症指定医療機関としても手厚い体制が整えられており、第一種および第二種感染症の治療が可能です。

2015年には、北陸地方で初めてドクターヘリの運航を開始しました。これにより、富山県の医療現場はより迅速に救急患者に対応できる体制が整い、岐阜県との協定に基づき共同で広域運航を行うことで、そのサービスをさらに広げています。

歴史と沿革

病院の起源は、1951年に不二越鋼材工業が設立した不二越病院が富山県立中央病院に改称され、県に移管されたことに遡ります。この移管により、地域医療の重要な拠点へと進化を遂げました。以降、病院は様々な改革を重ねながら、その役割を拡張してきました。1971年には臨床研修指定病院となり、1979年には救命救急センターを開設しました。1992年の新病棟の完成により、大規模な医療提供体制が整い、800床を持つ病院としての基盤が確立されました。

設備とアクセス

病院内には、食堂や売店、ATM、バスのりば、タクシーのりばなど、患者や訪問者が快適に利用できる一般施設が整っています。また、富山駅からのアクセスも良好で、バスを利用すれば約20分で到着します。近隣には栄町駅があり、こちらも徒歩5分ほどでアクセス可能となっています。この駅は病院に隣接して富山県立大学看護学部が開設されたことから名付けられたもので、「県立中央病院口」という副駅名が付けられています。

さらに、富山空港からのタクシーでのアクセスは約20分と、交通の便も優れています。病院の正面玄関前にあるバス停は「中央病院」という名前で、さまざまな路線バスが発着し、地域の人々にとっても重要な移動手段となっています。

結論

富山県立中央病院は、地域の医療を支える重要な施設であり、救急医療や高度な治療が受けられる体制を整えています。病院の歴史とともに、地域医療の充実に貢献し続ける存在であり、県民の健康を支える基盤となることが期待されています。

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