富岡町 (徳島県)

富岡町の歴史

富岡町（とみおかまち）は、かつて徳島県那賀郡にあった町であり、現在は阿南市の一部として存在しています。この町の歴史は、町村制の施行にさかのぼることができます。

沿革の概要

1889年（明治22年）10月1日、富岡町は町村制の施行とともに那賀郡のいくつかの村（石塚村、領家村、覚原村、西路見村、七見村、日開野村、辰巳新田村、原ケ崎村、豊益村、芥原村、黒津地浦）と合併し、富岡村として発足しました。これは地域の発展に大きな一歩となりました。

1905年（明治38年）10月10日には、町制が施行され、富岡町として新たにスタートを切ります。その後、町は1950年（昭和25年）3月26日に昭和天皇の巡幸を受け、町の重要性が再認識される出来事がありました。この際、富岡小学校と中学校の校庭に特設の奉迎場が設けられ、多くの町民が天皇を迎えました。

市町村合併と変遷

1954年（昭和29年）には、那賀郡の中野島村、宝田村、長生村、大野村の一部と合併し、富岡町が再編成されます。さらに10月19日には、那賀郡加茂谷村に一部が編入されました。翌年、1955年（昭和30年）1月1日には加茂谷村が富岡町に編入され、3月16日には見能林村、4月15日には桑野町も町に組み込まれました。

1958年（昭和33年）5月1日には那賀郡橘町との合併が行われ、阿南市が設立され、新しい市としての幕開けを迎えることとなります。この際、富岡町内部でも地名の変更や再編が行われ、地域は大きく変わりました。

行政と役場の位置

富岡町の役場は、当時の那賀郡富岡町、今の阿南市富岡町トノ町28番地14にあった阿南信用金庫本店の場所に位置していました。この役場は町の行政の中心として、地域住民の生活に密接に関わる重要な機関でした。

参考文献

富岡町の歴史については、楠原佑介著の『市町村名変遷辞典』や、阿南市史編さん委員会による『阿南市史第4巻現代編』及び『阿南市史資料編』など、様々な文献に基づいています。これらの資料は町の発展過程や背景を理解するための貴重な参考となります。

現在、富岡町は阿南市として一体となり、地域の発展に向けたさまざまな取り組みが行われています。歴史を知ることは、現在の姿を理解し、未来を見据える上でも非常に重要です。

もう一度検索