富村

富村（とみそん）

富村は、かつて岡山県苫田郡に存在した村です。現在は鏡野町に合併され、旧村役場は鏡野町役場富振興センターとして利用されています。

歴史

富村は、古くからたたら製鉄が盛んな地域でした。この地域での鉄の生産は、村の文化と経済に大きな影響を与えました。

1889年（明治22年）6月1日 - 富西谷村・富東谷村・富仲間村・大村・楠村の5つの村が合併し、富村が発足しました。
2005年（平成17年）3月1日 - 鏡野町（初代）・奥津町・上齋原村との新設合併により、新たな鏡野町が誕生し、富村はその一部となりました。

地理

富村は中国山地に位置し、標高1000mを超える山々が連なる山深い地域でした。村の面積の約9割が山林であり、豊かな自然に恵まれていました。しかし、過疎化が進行している地域でもありました。

主な山:

富栄山
乗幸山
不溜山
大空山

教育

富村には、以下の学校がありました。

富村立富小学校 - 合併後、鏡野町立富小学校となりました。
富村立富中学校 - こちらも鏡野町立富中学校となりましたが、2016年4月に鏡野町立鏡野中学校に統合されました。

1980年頃から、1学年の人数が10人を超えることは珍しくなり、その後は長い間、1学年の児童数が一桁の状態が続いていました。少子化の影響が顕著に現れていたことがわかります。

交通

富村には、以下の主要な道路が通っていました。

岡山県道56号湯原奥津線
岡山県道65号久世中和線
岡山県道327号富東谷久世線

これらの道路は、村と周辺地域を結ぶ重要な役割を果たしていました。

名所・旧跡・観光スポット

富村には、地域の歴史や文化、自然に触れることができるスポットが点在しています。

たたら展示館：たたら製鉄に関する資料を展示しています。
鍛冶屋谷たたら遺跡：たたら製鉄の遺跡。
追坂乢古墳：古墳時代の遺跡。
白賀渓谷：美しい渓谷。

関連項目

岡山県の廃止市町村一覧

外部リンク

苫田郡西部合併協議会（総務省 合併デジタルアーカイブ）
追想：七十八市町村時代－富村（岡山県立図書館メディア工房）

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