寺嶋潔

寺嶋潔（てらしま きよし）は、1935年7月2日生まれ、日本の運輸官僚です。東京大学法学部公法学科を卒業後、運輸省に入省し、長年にわたり運輸行政に携わりました。特に、帝都高速度交通営団（現在の東京メトロ）の総裁を務めたことで知られています。

経歴

1960年に東京大学を卒業後、運輸省に入省。大臣官房審議官、貨物流通局長、国際運輸・観光局長、運輸審議官などの要職を歴任し、運輸行政の中枢を担いました。

1993年7月には、帝都高速度交通営団の副総裁に就任し、組織運営に参画。1996年7月には総裁に昇格し、営団のトップとして手腕を発揮しました。

しかし、2000年に発生した日比谷線事故の責任を取り、総裁を辞任。その後、2002年2月に海事産業研究所の理事長兼所長に就任し、海事産業の発展に貢献しています。

帝都高速度交通営団総裁として

寺嶋潔は、帝都高速度交通営団総裁として、地下鉄網の拡充やサービスの向上に尽力しました。利用者の安全性と利便性を追求し、快適な都市交通の実現に貢献しました。しかし、日比谷線事故という痛ましい出来事が発生し、その責任を取る形で辞任することとなりました。

現在

2022年に営団最後の総裁であった土坂泰敏が死去したため、現在は営団総裁経験者として最後の存命者となっています。

人物

寺嶋潔は、冷静沈着な性格で、的確な判断力と実行力を持つ人物として評価されています。運輸行政に関する深い知識と経験を持ち、関係者からの信頼も厚いです。また、責任感が強く、自らの職務に真摯に取り組む姿勢は、多くの人々に感銘を与えています。

まとめ

寺嶋潔は、日本の運輸行政に多大な貢献をした人物です。帝都高速度交通営団総裁としての功績はもとより、運輸省での要職歴任や海事産業研究所での活動を通じて、日本の交通・運輸の発展に尽力しました。

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