寺本進

寺本進の軌跡

寺本進（てらもと すすむ）は、1976年1月28日生まれの日本のセパタクロー選手です。彼は、日本代表のキャプテンとして活躍し、セパタクローの普及に貢献してきました。広島県広島市西区観音出身の寺本は、まずサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。

サッカーからセパタクローへ

寺本は、山陽高等学校のサッカー部に所属していましたが、1994年に地元広島で行われたアジア競技大会のプレ試合に参加する機会が訪れました。当時、広島にはセパタクローのチームが存在しなかったため、監督から「サッカー選手ならできるはず」と推薦を受け、即席チームに参加することになりました。寺本自身、この時初めてセパタクローというスポーツを知り、その魅力に魅了されたといいます。

代表選手への道

この新たな競技への情熱はすぐに実を結び、寺本は日本代表に選ばれ、世界大会に出場することとなりました。高校卒業後、亜細亜大学に進学し、一芸一能試験にセパタクローで合格し、本格的に競技に励みます。大学2年時には再度日本代表に名を連ね、エースとしての活躍を見せます。当時、日本チームは最下位争いをしていましたが、彼の努力とともにセパタクローは急成長し、2002年のアジア競技大会（釜山）では見事銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。

コーチとしての二足の草鞋

大学卒業後、寺本は亜細亜大学のコーチとして指導を行いつつ、外国人学生寮の管理人も務めるなど、競技生活を続けました。2004年にはタイに渡り、プロチームの練習に参加し、そこでも彼の才能が認められ選手契約を果たしました。現在、寺本は日本で唯一のプロセパタクロー選手として、年に4ヶ月間、タイリーグでプレーしています。タイではセパタクローはムエタイと共に人気のあるスポーツであり、テレビ中継なども行われています。

セパタクローの未来へ

寺本は、日本においてはまだマイナーなセパタクローをメジャースポーツにすることを目指しています。日本代表のユニフォームを選手各自が自費で用意しなければならない状況において、このスポーツの認知度を高めるために努力を惜しみません。2006年のアジア競技大会（ドーハ）ではエース選手として出場しましたが、残念ながら予選で敗退しました。それでも寺本の挑戦は続き、目標に向かって自己を磨き続けています。

プライベート

また、寺本は広島東洋カープのファンでもあり、地元チームへの愛着が強いことも知られています。彼の情熱は、スポーツを通じて多くの人々に影響を与え、自身の成長を促す原動力となっています。

寺本進のキャリアは、サッカーからセパタクローに転身した特異で魅力的なものです。そして彼の挑戦は、多くのセパタクローファンに希望を与えるものであり、これからの活躍が期待されます。

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