寺田典城

寺田典城の政治家としての足跡

寺田典城（てらた すけしろ）は、1940年6月19日に秋田県仙北郡大川西根村（現在の大仙市）で生まれた日本の政治家です。彼は多彩なキャリアを持ち、参議院議員を1期、秋田県知事を3期、秋田県横手市長を2期、さらには秋田経済法科大学の理事長、結いの党の副代表、維新の党の参議院議員会長など、数多くの要職を経験しています。

学歴と初期の経歴

寺田氏は秋田県立横手高等学校を卒業後、早稲田大学第二法学部で学びました。卒業後、横手市の寺田家に婿入りし、石油小売会社のテラセキや建設会社、創和建設の社長を務めました。こうした経験が彼の政治家としての基盤を築く一因となりました。

市長選挙から知事選挙へ

1991年に横手市長選挙に出馬し、混戦を制して初当選。続く1995年には無投票での再選を果たします。1997年には秋田県知事選挙に出馬し、当時の知事の辞任により、無所属で挑みました。この選挙では自由民主党推薦の候補などを破り、見事当選を果たしました。

知事としての実績

在任中、寺田氏は秋田経済法科大学の理事長も兼務し、県政においても多くの成果を上げました。特に彼の知事としての任期中には、県議会での非自民党での当選という逆風にもかかわらず、2001年に再選を達成しています。続く2005年の知事選挙でも強い支持を受けて3選を果たすなど、秋田県の政治の中心的な存在となりました。

政治活動と団体での役割

寺田氏は2007年から2009年まで北海道東北知事会の会長を務め、全国知事会では副会長を歴任しました。また、2009年には知事職を退任し、第22回参議院議員通常選挙にみんなの党公認で立候補し当選しました。参議院では消費者問題に関する特別委員長としても活動し、政策調査会副会長など要職も歴任しました。

結いの党と維新の党

2013年にはみんなの党から離党し、結いの党の設立に参加、副代表となりました。2014年には維新の党が結成され、党内での重要な役割を果たしながら、党参議院議員会長代行にも就任しました。しかし、2016年には再選に挑まず、政界からの引退を表明しました。

家族と人柄

寺田氏の家族にも政治家が多く、長男は衆議院議員、次男も衆議院議員として活躍しています。寺田氏は、子どもたちの世代に責任を持つことを信じ、またグローバル時代における国家戦略を重視した政策を推進しています。趣味は登山やスキー、写真、ウォーキングと多岐にわたります。

まとめ

寺田典城氏の政治家としての経歴は、秋田県の発展に寄与した重要な歴史の一部です。数々の選挙を勝ち抜き、様々な職務を通じて地域の現況を改善するために尽力した彼の姿勢は、今なお多くの人に支持されています。

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