対馬市立佐護小学校・中学校

対馬市立佐護小学校・中学校の概要

対馬市立佐護小学校・中学校は、長崎県対馬市上県町佐護北里に位置していた公立の併設小中学校です。この学校は1874年に設立され、2013年に閉校しました。長い歴史を有するこの学校は、地域の教育の中心的な役割を果たしていました。

歴史的経緯

佐護小学校・中学校の起源は、「第五大学区第四中学区仁田内小学校」と「第五大学区第四中学区友谷小学校」に遡ります。これらの学校は1874年に開校し、明治時代に教育制度の改革とともに成長を遂げました。

1891年には、仁田内小学校と友谷小学校が統合され、「佐護」の名前が新たに校名に冠されるようになりました。このように、校名は時代とともに変化しながらも、地域に根ざした教育の象徴として学生たちを育成してきました。

閉校の年である2013年には、対馬市立佐須奈小学校と中学校に統合され、更なる地元教育の発展に寄与しました。このような統合は、多くの小中学校が抱える生徒数の減少に対応するための施策の一環であるとも言えるでしょう。

校章と校歌

佐護小学校と中学校で共通の校章は、稲穂のデザインが印象的で、中心に「學」の文字が配されています。この校章は、地域の農業と教育の結びつきを象徴しているとも解釈できます。また、校歌はPTAによって作詞され、寺崎良平による作曲が施されています。歌詞には「佐護の学び舎 われらが母校」とのフレーズが繰り返され、深い愛着を持った学校生活を象徴しています。

校区と沿革

対馬市上県町内の佐護東里、佐護北里、佐護南里、佐護西里の地域を校区としていた佐護小学校と中学校は、地元に広く親しまれていました。時代ごとに沿革を経て、教育制度の整備が進められ、多くの生徒に教育を提供してきました。また、佐護地域は観光名所や自然にも恵まれており、訪れる人々にとっても魅力的な地域です。

長い歴史の中で、さまざまな改称や校舎の増築が行われ、特に1955年の上県町発足に伴う名称変更が著名です。このような変遷は、地域の発展と共に学校が成長していく様子を物語っています。

閉校後の動き

約140年の歴史を持つ対馬市立佐護小学校・中学校は、閉校後も地域に影響を与え続けています。2021年には、佐護地区の住民交流の場として「ふるさとづくり佐護笑楽校」が開設され、地域の絆を再度強める役割を果たしています。

交通アクセス

学校の最寄りのバス停は、対馬交通の伊奈線「学校前」です。近隣には国道382号があり、交通の便も良好でした。歴史を経たこの場所は、単なる教育機関以上の存在であったと言えます。今後も佐護の地で豊かな文化と歴史が息づいていくことを望みます。

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