尊聖

尊聖（そんせい）とは

尊聖は、五代十国時代に存在した大天興（だいてんこう）という国で使用された元号の一つです。具体的には、大天興の第2代皇帝である趙善政（ちょうぜんせい）の治世、928年から929年の2年間に用いられたとされています。

史書における記述の相違

ただし、史書によっては「尊聖」ではなく「興源（こうげん）」という元号が使用されたと記述されているものも存在します。この点について、中国の歴史学者である李崇智（りすうち）は、興源は大天興の国号の別称であるという考証を行っています。

元号と国号の関係

元号は、皇帝の代替わりや瑞祥（めでたい兆し）があった際などに改元されることが一般的です。元号は、その時代の政治や社会情勢を反映するものであり、国の象徴としての意味合いも持ちます。一方、国号は国の名称であり、その国の性質や由来を示すものです。李崇智の考証によれば、「興源」は元号として使用されたのではなく、大天興という国そのものを指す言葉として用いられていた可能性があると考えられます。

西暦との対照表

参考文献

『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

元号一覧 (中国)

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