小俣麦穂

小俣麦穂

小俣麦穂（おまた むぎほ、1977年 - ）は、日本の児童文学作家であり、イラストレーターとしても活躍しています。長野県に生まれ、現在は松本市を拠点に活動を続けています。

経歴

小俣麦穂は、日本デザイン専門学校グラフィックデザイン科を卒業後、イラストレーターとしてのキャリアをスタートさせました。その傍ら、児童文学の創作活動にも取り組みました。

2015年、麦穂名義で応募した『さっ太の黒い仔馬』が第56回講談社児童文学新人賞で佳作に入選しました。この作品は、後に改題され、『さっ太の黒い子馬』として2016年に刊行されました。

2017年には、『さっ太の黒い子馬』が、絵を担当したささめやゆきと共に2016年度JRA賞馬事文化賞を受賞しました。受賞に際し、小俣麦穂は「馬という動物を身近に感じ、友達になってみたい、と思ってくれる子どもたちが現れてくれればいい、と思って書いた」と述べています。この言葉からは、彼女の作品に対する情熱と、子供たちへの温かい眼差しが伝わってきます。

また、2018年には『ピアノをきかせて』で第52回日本児童文学者協会新人賞を受賞しています。

作品の特徴

小俣麦穂の作品は、子供たちの日常や心情を丁寧に描き出し、読者の心に深く響くのが特徴です。特に、動物を題材にした作品では、動物への愛情や命の大切さを子供たちに伝えています。また、美しい文章と温かいイラストが、物語の世界観をより一層引き立てています。

作品リスト

著作
『さっ太の黒い子馬』（2016年6月、講談社）
『ピアノをきかせて』（2018年1月、講談社）
雑誌掲載作品
「命のしるし」 - 『日本児童文学』2020年1・2月号より連載

関連事項

日本の小説家一覧
* 児童文学作家一覧

小俣麦穂の作品は、子供たちだけでなく、大人たちの心にも温かい光を灯してくれるでしょう。今後の活躍がますます期待される作家です。

もう一度検索