小倉智昭のニュースアタックル

小倉智昭のニュースアタックル：夕方の空を彩った情報番組

1992年、文化放送の夕方を賑わせたワイド番組『小倉智昭のニュースアタックル』。平日午後5時から5時50分まで放送されたこの番組は、小倉智昭氏をパーソナリティに迎え、テンポの良い情報発信でリスナーを魅了しました。

小倉智昭氏は、それ以前にも文化放送で朝のワイド番組を担当していました。その経験を生かし、夕方のニュースや情報を分かりやすく、そして独自の視点で伝える番組作りに注力しました。本番組は、1990年4月から放送されていた『走れ! やじうまン!!』の後番組としてスタート。前番組とは趣向を変え、夕方の時間帯に合わせたニュース中心の構成となりました。

番組は、まずオープニングで始まり、すぐに『ニュース・パレード』というニュースコーナーへ。他局の番組と異なり、フリートークを挟む時間があまりない、慌ただしい進行が特徴でした。

『ニュース・パレード』の後には、文化放送報道部記者の生レポートが中心となり、現場からの臨場感あふれる情報が届けられました。また、通勤・通学時間帯に合わせた道路交通情報は、17時14分と17時40分の2回に渡って放送され、リスナーの利便性を高める工夫が見られました。

さらに、番組のエンディング前には、東京都からの重要なお知らせを伝える『都民マイク』のコーナーも。地域社会への貢献も意識した番組構成だったと言えるでしょう。

アシスタントは館野順子氏が務め、小倉氏との息の合った進行で番組を盛り上げました。小倉氏らしい軽妙な語り口と、館野氏による的確なアシストが、番組全体のテンポ感を生み出していたと言えるでしょう。

番組のタイムテーブルは以下の通りでした。

17:00：オープニング → ニュース・パレード
17:14：交通情報
17:17：現場にアタックル パート1
17:25：現場にアタックル パート2
17:35：今日に一言
17:40：交通情報
17:43：都民マイク
17:48：エンディング、この後の番組案内

しかし、『ニュースアタックル』は、わずか9ヶ月でその幕を閉じます。その理由は、直前に放送されていた『いう気リンリン 那智チャコワイド』の終了と、『吉田照美のやる気MANMAN!』の放送時間拡大にありました。『やる気MANMAN!』の放送時間が3時間へと拡大されたことに伴い、『ニュースアタックル』の時間枠も変更されることになり、『小倉智昭の夕焼けアタックル』へとバトンタッチしました。

短命に終わった『ニュースアタックル』でしたが、小倉智昭氏の軽妙な語り口と、テンポの良い情報発信は、多くのリスナーに記憶に残る番組となったと言えるでしょう。この番組は、小倉智昭氏のキャリアにおける重要なステップの一つであり、後の成功の礎を築いたと言えるかもしれません。また、番組から垣間見える1992年のラジオ番組事情も、現代のリスナーにとって興味深い点でしょう。

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