小原義巧

小原 義巧

岩手県で生まれ育った小原 義巧（おばら のりよし）氏は、日本のラグビー界において、選手そして指導者としてその名を刻む人物です。1982年4月4日にこの世に生を受けた小原氏は、長年にわたり楕円球を追い続け、現在は故郷である岩手県の若きラガーマンたちの育成に情熱を注いでいます。

プロフィール

選手時代の小原氏は、主にゲームをコントロールする司令塔、スタンドオフ（SO）のポジションで活躍しました。身長は175cm、体重77kgと、フィールドを俊敏に駆け巡るにふさわしい体格でした。チームメイトや関係者からは「ノリ」という愛称で親しまれています。

選手としての歩み

小原氏のラグビー人生は、地元岩手の強豪校、岩手県立盛岡工業高等学校で本格的に始まりました。高校卒業後の2001年、彼は関東の強豪である東海大学へと進学します。東海大学体育会ラグビーフットボール部では、高聡伸氏、柴原英孝氏、高倉和起氏といった後のトップリーガーたちと同級生として共に汗を流し、大学ラグビー界で経験を積みました。

大学を卒業した2005年、小原氏はトップリーグに所属していたセコムラガッツ（現在の狭山セコムラガッツ）に加入し、社会人選手としてのキャリアをスタートさせました。プロの舞台で研鑽を積み、翌2006年10月14日に行われたトップリーグ第6節、神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦において、途中出場ながら待望の公式戦デビューを果たしました。この一戦は、小原氏にとってプロラグビー選手としての重要な一歩となりました。

セコムラガッツでプレーした後、2009年にはラグビーの聖地・釜石を本拠地とする釜石シーウェイブスへの移籍を決断します。釜石シーウェイブスでは、東北地方のラグビーを盛り上げるべく、4シーズンにわたりチームの中心選手として活躍しました。スタンドオフとして、正確なキックと判断力でチームを牽引し、多くのファンの声援を受けました。

指導者として

長きにわたる選手生活に区切りをつけた後、小原氏は指導者としての新たな道を歩み始めます。2016年、彼は自身の母校である盛岡工業高校ラグビー部の監督に就任しました。故郷に貢献したいという強い思いから、高校生たちにラグビーの技術はもちろん、スポーツマンシップやチームワークの大切さを伝えるべく、日々の指導にあたっています。

母校のグラウンドで再び楕円球と向き合う小原氏は、選手時代の豊富な経験を活かし、未来のラガーマンたちの育成に尽力しています。岩手県のラグビー振興にも貢献しており、彼の指導のもと、盛岡工業高校から多くの才能が輩出されることが期待されています。

関連項目

岩手県出身の人物一覧
岩手県立盛岡工業高等学校
東海大学体育会ラグビーフットボール部
狭山セコムラガッツ
* 釜石シーウェイブス

小原義巧氏は、選手としてトップレベルを経験し、現在は指導者としてその経験を還元することで、故郷岩手のラグビー界に多大な貢献を続けています。

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