小口基實

小口基實について

小口基實（おぐち もとみ）氏は、1947年12月25日、長野県岡谷市に生まれました。作庭家として知られ、日本庭園の美しさを追求し、数々の庭園を創造してきました。

経歴

小口氏は、東京農業大学を卒業後、日本庭園の世界に足を踏み入れました。東京と京都で庭園に関する修行を積み、作庭家としての基礎を築きました。1973年に故郷の長野県に戻り、有限会社「小口庭園」を設立。1974年頃から、日本庭園を中心とした作庭活動を本格的に開始しました。

『信州の庭園』

1976年から1993年にかけて、小口氏は長野県内の庭園に関する徹底的な調査を行いました。その成果を『信州の庭園』として全10巻にまとめ、自費出版しました。この業績は高く評価され、第2回日本庭園協会賞を受賞しました。

代表的な作品

小口氏の代表的な作品は、以下の通りです。

諏訪湖畔公園: セイコーエプソンが寄贈し、黒川紀章氏が監修した公園内の庭園。
コリア庭園: 横浜市の三ツ池公園内にある、韓国の伝統的な様式を取り入れた庭園。
ホテル浜の湯: 長野県諏訪市にあるホテルの庭園。
明池庭園区内日本庭園: 台湾にある庭園。
原田泰治氏庭園: 画家である原田泰治氏の庭園。
レストラン柿次郎庭園: 三重県桑名市にあるレストランの庭園。
すぎもと旅館: 長野県松本市にある旅館の庭園。
シェーンブルン宮殿: オーストリアのウィーンにあるシェーンブルン宮殿内に作庭された日本庭園。
一万坪の枯山水: 台湾にある広大な枯山水庭園。

著書

小口氏は、庭園に関する多くの著書も執筆しています。主な著書は以下の通りです。

『武学流庭園』（昭和47年 戸田芳樹共著）
『出雲流庭園』（昭和50年 戸田芳樹共著）
『琉球薩摩の庭園』（昭和53年）
『信州の庭園』全10巻（自費出版）
『信州の庭園めぐり』（信濃毎日新聞社）
『小庭園と坪庭の造り方』（農業図書）
『楽しい庭造り大百科』全5刊（ぎょうせい 共著）
『庭と文化とその心』
『韓国の庭苑』（平成11年4月）

小口基實氏は、日本庭園の伝統を守りながらも、新しい感性を取り入れた作庭家として、国内外で高い評価を受けています。彼の作品は、自然と調和し、見る人に安らぎと感動を与え続けています。

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