小山勝二

小山勝二

プロフィール

小山勝二（こやま かつじ）は、1945年4月27日生まれの日本の物理学者、天文学者です。専門は宇宙物理学、特にX線天文学です。京都大学名誉教授、京都大学特任教授として、研究と教育に尽力されています。愛知県西尾市出身。

学歴

1964年3月：愛知県立刈谷高等学校卒業
1968年3月：京都大学理学部物理学科卒業
1973年3月：京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程単位取得退学

職歴

1973年 - 1975年：日本学術振興会奨励研究員（東京大学原子核研究所にて研究）
1975年5月：東京大学宇宙航空研究所助手
1981年4月：文部省宇宙科学研究所助手
1987年1月：文部省宇宙科学研究所助教授
1988年4月：名古屋大学理学部助教授
1991年3月：京都大学理学部物理学科教授（宇宙線物理学講座）
1995年：京都大学大学院理学研究科教授（物理学・宇宙物理学専攻　物理学第二分野宇宙線研究室）
2009年4月：京都大学名誉教授
2010年4月：京都大学特任教授

受賞歴

1981年：朝日賞（「『はくちょう』衛星によるX線天体の観測」の業績、観測チーム全体）
1995年：井上学術賞（「蛍光比例計数管の開発と特性X線による高エネルギー天体現象の解明」の業績）
1999年：林忠四郎賞（「銀河系内超高温プラズマおよび原始星からのX線放射の発見」の業績）
2002年：仁科記念賞（「超新星残骸での宇宙線加速」の業績）
2004年：紫綬褒章
2018年：瑞宝中綬章

研究活動

小山勝二教授は、X線天文学の分野で多大な貢献をされてきました。

主要なプロジェクトへの貢献

『はくちょう』プロジェクト: このプロジェクトでは、観測結果をもとに中性子星の状態を解明することに成功しました。
『てんま』プロジェクト: 世界最高レベルの波長分解能を持つ蛍光比例計数管の開発において中心的な役割を担いました。
『ぎんが』プロジェクト: 大受光面積比例計数管の開発に尽力し、銀河中心の高温プラズマの発見に貢献しました。
『あすか』プロジェクト: 位置検出型蛍光比例計数管の開発を推進し、X線反射星雲の発見につながりました。

その他の重要な発見

X線CCDカメラを用いた観測により、超新星残骸 SN 1006 の衝撃波面からシンクロトロンX線放射を発見し、高エネルギー宇宙線加速源を具体的に示しました。これは、宇宙線加速メカニズムの解明において非常に重要な発見となりました。

小山教授の研究は、宇宙における高エネルギー現象の理解を大きく進展させました。

著書

単著

『X線で探る宇宙』（培風館　NEW　COSMOS　SERIES　1992年）

共著

『宇宙科学の最前線』（朝日出版社）
『現代の宇宙像』（培風館）
『見えないもので宇宙を観る』（京都大学学術出版会）
『天の川の真実』（誠文堂新光社）

編著

『Frontiers X-Ray Astronomy』（アカデミープレス社）

外部リンク

小山勝二のホームページ

小山勝二教授は、その長年の研究活動を通じて、宇宙物理学、特にX線天文学の分野において、多大な貢献をされてきました。その功績は、数々の受賞歴からも明らかです。現在も京都大学にて、後進の育成と研究活動に励んでおられます。

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