小山市立小山第三中学校

小山市立小山第三中学校

小山市立小山第三中学校は、栃木県小山市犬塚に所在する公立中学校です。小山市の中心部からやや東寄りに位置し、1980年（昭和55年）4月に開校しました。この学校は、県南地域に所在する中学校の中でも特に規模が大きく、2016年度には生徒数800名以上、27クラスを有していました。地域の生徒たちが集う、活気に満ちた学びの場です。

沿革

創立以来、学校は発展を遂げてきました。開校翌年の1981年（昭和56年）3月には、創立1周年を記念して校歌が制定され、校旗が樹立されました。体育施設も拡充され、1984年（昭和59年）3月には格技場が完成、その後1992年（平成4年）10月には校舎の増築が行われました。また、教育内容においても特色ある取り組みが進められ、2005年（平成17年）8月には文部科学省より武道の体育授業と運動部活動の連携に関する研究指定を受けました。これらの教育研究活動が評価され、2006年（平成18年）11月には文部科学省から全国学校体育研究優良校として表彰されています。さらに、2015年（平成27年）4月には第二格技場が新設され、体育・武道教育の施設がより充実しました。

教育目標

学校では「自ら学び、正しい判断ができる、優しく元気な生徒」の育成を教育目標に掲げています。主体的に学習に取り組む姿勢、倫理観に基づいた判断力、他者を思いやる心、そして健やかな心身を持つ生徒の育成を目指しています。

学校行事

年間を通じて、生徒たちの成長を促す多様な行事が実施されています。3年生は修学旅行で広域での学びを深め、2年生は宿泊学習を通じて集団行動や自立心を養います。1年生は校外学習で地域や社会とのつながりを学びます。これらの学年別行事のほか、全校生徒が熱気あふれる運動会や、生徒の創造性や文化的な活動を発表する文化祭「三中祭」が行われます。また、体力向上やクラス・部活動の団結を図る駅伝大会も開催されます。学年の節目には、新たな始まりである入学式と、学び舎を巣立つ卒業式が厳粛に行われます。

部活動

小山第三中学校では、運動部と文化部合わせて多数の部活動が活動しており、生徒たちはそれぞれの興味や特技に応じて所属し、日々練習に励んでいます。特に運動部では顕著な実績を挙げている部があり、男子剣道部は全国中学校剣道大会において、1993年（平成5年）と1994年（平成6年）に団体で二度の優勝という輝かしい歴史を持っています。また、男子サッカー部も2017年度に全国大会に出場するなど、高いレベルでの活躍を見せています。その他、野球（男）、ソフトボール（女）、陸上競技、ハンドボール、バスケットボール、卓球、バドミントン、柔道、ソフトテニス、バレーボール（女）、水泳、ダンスといった運動部や、吹奏楽、美術、読書、家庭、英語、情報技術といった文化部が活動しています。

施設

学校施設としては、鉄筋3階建ての校舎を中心に、屋内運動施設として体育館が1つ、格技場が2つ完備されています。また、屋外には水泳場があり、夏季には水泳の授業や部活動に利用されます。これらの施設は、生徒たちが学習活動や部活動に打ち込むための良好な環境を提供しています。

地域との連携と取り組み

学校は地域社会との連携を大切にしています。2013年（平成25年）からは、阪神・淡路大震災の犠牲となった児童の名前に由来する「はるかのひまわり絆プロジェクト」に参加しています。これは、校庭でヒマワリを栽培し、命の大切さや防災意識について学ぶ取り組みです。収穫された種は、全国各地の学校や団体に送られ、絆をつなぐ活動に貢献しています。2015年（平成27年）5月には、本校で育てたヒマワリの種を近隣の小山市立小山城南中学校へ寄付するなど、地域内の学校との交流も行っています。

通学区域と進学元

本校の通学区域は小山市内の一部が指定されています。主な進学元となる小学校としては、小山市立大谷北小学校、小山市立小山城東小学校、小山市立小山城北小学校からの児童が入学しています。

著名な出身者

小山第三中学校からは、各界で活躍する多くの人材を輩出しています。俳優の石黒英雄氏、北村悠氏、音楽家の中野雄太氏（在学中に生徒会イメージソングを作曲）、歌手のCLIEVY氏（C&Kのメンバー）、プロサッカー選手の三丸拡氏などが卒業生として名を連ねています。

周辺環境

学校の周囲には、大型商業施設のイオンモール小山があり、賑わいを見せています。また、進学元の小学校である小山市立大谷北小学校や、高等教育機関である小山工業高等専門学校も近接しており、文教地区としての側面も持っています。

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