小山田大

小山田 大 - 日本のプロフリークライマー

概要

小山田 大（こやまだ だい）は1976年8月23日生まれ、鹿児島県姶良市出身のプロフリークライマーです。身長165cm、体重58kgという身体的特徴を持ち、特にボルダリング分野で顕著な成果を重ねています。彼は世界的に有名な課題である「The Wheel of Life」の初登を果たし、「Dreamtime」の再登なども成功させています。それだけでなく、ルートクライミングでも「Action Directe」の再登を遂げ、オールラウンドな実力を示しており、世界のトップクライマーの一人と見なされています。

経歴

クライミングを始めたのは1991年、15歳のときのことです。地元の山岳会との出会いを契機に独学で技術を磨き始めました。1995年には高等学校を卒業し、クライミングに力を入れている欧州へ渡り、そこで貴重な経験を積む決意を固めます。1996年に帰国した彼は、全日本選手権・東京有明大会で当時トッププロの平山ユージと対戦し、見事優勝を果たしました。この成功が彼の名を広めるきっかけとなりました。

小山田の実績は続きます。2004年5月、オーストラリアのグランピアンズで「The Wheel of Life（V16）」を初登し、11月にはスイスのクレシアーノで「Dreamtime」を2日間で再登。これが当時の世界新記録としても知られています。2005年10月にはドイツのフランケンユーラで「Action Directe（5.14d）」を完登し、自らの技術の高さを示しました。その後も小山田は国内外で多くの難易度の高い課題を初登または再登し続けています。

特に2006年から2009年にかけては、いくつかの国内難関ボルダー課題を初登し、クライミング界における彼の地位を確立しました。2009年には横浜市に自身のクライミングジム「プロジェクト」をオープン。2010年にはスイスで名高い課題「Story of Two Worlds（V16?）」を第2登し、当時のV15からV16へのアップグレードもありました。

また、2016年にはドイツのフランケンユーラにて「corona（9a+/5.15a）」を完登し、同時期に他の高難度のルートも成功裏に登っています。2017年4月には国内初のV16課題「那由多」を初登し、日本のボルダリング界に新たな歴史を刻みました。

エピソード

小山田は独特な身体的特徴があり、指輪のサイズが35号と非常に大きいです。また、彼の手は筋肉が付きすぎているため、平面で広げると真っ直ぐには広がりません。これを受けて「職業病」と笑っています。

さらに、彼はモノマネ芸人くじらによってとんねるずの人気コーナーで取り上げられ、一般的にも名前を知られるようになりました。そのキャッチフレーズは「世界最難課題V16ホエールオブライフ完登 小山田大の必殺小指1本」として有名です。

小山田 大は、今後も新たな可能性を追求し続けるクライマーとして、クライミング界に多大な影響を与え続けるでしょう。

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