小山田浩定

小山田 浩定（おやまだ ひろさだ）

1940年（昭和15年）9月29日生まれ。日本の実業家であり、医療関連サービスの提供を行う総合メディカル株式会社の創業者です。同社で代表取締役社長を務めた後、現在（2020年10月時点）は相談役として経営に携わっています。

人物と歩み

小山田氏は東京都葛飾区亀有に生を受けました。第二次世界大戦中の東京大空襲を経験した後、鹿児島県への疎開を余儀なくされました。日本の終戦を迎えた後、宮崎県都城市へと移り住み、この地で少年期を過ごします。1959年（昭和34年）には宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校を卒業しました。

高校卒業後、1961年（昭和36年）に製薬会社である三共株式会社（現在の第一三共株式会社）に入社し、社会人としてのキャリアをスタートさせます。その後、1971年（昭和46年）に日医リース株式会社へ移籍しました。

医療業界での経験を積んだ後、1978年（昭和53年）に総合メディカル株式会社を設立し、専務取締役に就任。企業の立ち上げから経営に深く関わることとなります。設立から2年後の1980年（昭和55年）には代表取締役専務に昇進し、さらに経営の中枢を担うようになりました。1990年（平成2年）には代表取締役社長に就任し、同社のトップとして経営を指揮。2004年（平成16年）には代表取締役会長となり、経営の第一線から一歩引くと同時に、企業全体の戦略や方向性に関与しました。その後、2012年（平成24年）には取締役相談役、2017年（平成29年）には相談役となり、豊富な経験を活かして会社への助言を行っています。

社会活動への貢献

小山田氏は、実業界での活動に加え、多岐にわたる社会活動にも積極的に参加しました。経済団体においては、2002年（平成14年）から2006年（平成18年）まで、社団法人九州・山口経済連合会（現在の一般社団法人九州経済連合会）の評議員（現在の審議員）を務め、地域経済の発展に貢献しました。また、2004年（平成16年）から2013年（平成25年）にかけては、社団法人日本経済団体連合会（現在の一般社団法人日本経済団体連合会）の評議員（現在の審議員）も務め、日本の経済界全体の議論にも参画しました。

業界団体としては、2004年（平成16年）に設立された日本保険薬局協会（現在の一般社団法人日本保険薬局協会）において、設立当初に総務委員長を務め、業界の発展と環境整備に尽力しました。

地域における活動では、2007年（平成19年）に在福宮崎県人会の会長を務め、故郷との繋がりを大切にしました。また、2009年（平成21年）には福岡ベンチャークラブの会長に就任し、地元の起業家育成や支援活動にも力を入れました。さらに、2009年（平成21年）から2017年（平成29年）の間、在福岡スペイン国名誉領事館の名誉領事を務めるなど、国際交流にも貢献しました。

国際的な奉仕団体である国際ロータリーにおいては、2011-2012年度に第2700地区のガバナーを務め、地域社会や国際社会への貢献活動を推進しました。

加えて、2012年（平成24年）には、ピエトロ創業者の村田邦彦氏、ふくやの川原正孝氏、古賀マネージメント総研の古賀光雄氏といった福岡を代表する実業家たちと共に、福岡市創業者応援ファンドの設立に携わり、若手起業家への支援にも熱意を示しました。

小山田浩定氏は、総合メディカルの創業と発展を通じて医療関連サービス分野に貢献する一方、経済界、業界団体、地域社会、国際交流など、幅広い分野で指導的な役割を果たした人物と言えるでしょう。

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