小山田満月

小山田満月：NHK幼児番組から吉本NSC講師まで、多彩な才能を発揮した放送作家

小山田満月氏（1948年3月24日～2018年3月21日）は、日本の放送作家、脚本家として長く活躍しました。福島県福島市出身で、福島県立福島高等学校、成蹊大学卒業という経歴を持ちます。本名は小山田富夫氏。AB型で、妻帯者であり、俳優・音楽家の小山田織音氏、WEBライターの小山田滝音氏を息子にもつなど、華やかな家族関係も注目を集めました。

NHKでのキャリアでは、1984年から2008年まで放送されたラジオ番組『サンデージョッキー』の脚本を手掛けたことが知られています。その後、NHK教育テレビの幼児番組制作に携わり、数々の名作を生み出しました。特に1987年から放送開始された『ピコピコポン』、1989年の『やっぱりヤンチャー』、そして1990年から放送された『ともだちいっぱい』は、多くの子供たちに愛される人気番組となり、氏の代表作として広く記憶されています。『やっぱりヤンチャー』と『ともだちいっぱい』は、キャラクターやキャストを一新するなど、番組の進化にも大きく貢献しました。これらの番組を題材にした絵本『おおわらい星（ヤンチャーのだんぼうけん）』『ぐんぐん元気星（ヤンチャーのだいぼうけん）』も出版され、幅広い世代に親しまれました。

NHK在籍中には、作家の滝大作氏と親交を深めていたというエピソードも残されています。

小山田氏は、1996年から2009年まで、吉本興業のタレント養成所NSC東京校で講師を務めました。そこで培った経験をもとに、森三中、ロバート、インパルス、オリエンタルラジオといった、お笑い芸人を中心としたメンバーで構成される芝居一座「吉本弁当座」を結成するなど、育成にも力を注ぎました。

2018年3月21日、69歳で出血性ショックのため逝去されました。多くの子供たちに夢と感動を与えた、彼の功績は長く語り継がれることでしょう。

主な脚本作品

ラジオ番組
サンデージョッキー (1984年～2008年)
テレビ番組
ピコピコポン (1987年～1991年)
やっぱりヤンチャー (1989年～1990年)
ともだちいっぱい (1990年～1995年)

主な著書

おおわらい星 （NHKヤンチャーのだいぼうけん） (1992年)
ぐんぐんげんき星 （NHKヤンチャーのだいぼうけん） (1992年)

小山田満月氏の死は、日本の放送業界に大きな損失をもたらしました。しかし、彼の作品は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。彼の功績は、後進の放送作家たちに大きな影響を与え続け、日本の放送文化に貢献したと言えるでしょう。彼の残した作品は、子供たちの心を豊かにし、笑顔を届ける、かけがえのない財産です。

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