小山直城

小山直城選手の陸上競技人生

小山直城（こやま なおき）は、1996年5月12日に生まれた日本の陸上競技選手で、現在は本田技研工業陸上競技部に所属しています。彼は主に長距離走を専門としており、その経歴は多くのファンに知られています。

経歴

埼玉県日高市の出身である小山選手は、日高市立高麗川中学校から埼玉県立松山高校に進学しました。高校3年時には、全国都道府県対抗男子駅伝で4区の区間賞に輝くなど、その才能を早くから示しました。次に東京農業大学に進学すると、関東インカレの2部5000mで5位入賞を果たしました。しかし、大学生活の中で非常に優れた成績を残しながらも、チームとしては箱根駅伝に出場する機会には恵まれず、2017年の第93回大会で関東学生連合チームの一員として4区を走り10位の成績を記録したのみでした。

卒業後の2019年に本田技研工業に入社し、陸上競技部の一員として本格的な競技人生がスタートします。2022年のニューイヤー駅伝で彼はその才能を発揮し、第66回大会では3区で9人を抜く驚異的な走りを見せ、チームに初の優勝をもたらしました。さらに2023年の第67回大会ではエース区間の4区を走り、トップから25秒差でスタートし、12秒差の位置でトップを奪取し再びチームの連覇に貢献しました。

また、2022年の東京マラソン2021に初挑戦しながらもサブテンを達成。翌年の東京マラソン2023では、驚異のタイム2時間08分12秒を記録し、15位（日本人6位）となりMGCの出場権を得ました。さらには、2023年10月15日に開催されたMGCでは悪天候の中で接戦を制して優勝し、賞金1000万円とパリオリンピック出場権を獲得しました。

人物

小山選手にとって憧れの存在は同郷であり、Hondaの先輩である設楽悠太選手です。高校時代には、設楽選手からたすきを受け取る機会があり、その後の2019年にはMGCでも設楽選手の鮮やかな逃げを目撃しました。加えて、2023年のゴールドコーストマラソンでは設楽選手の持つ大会記録を更新し、さらなる手応えを掴むことができました。

また、小山選手は東京農業大学において理系を選んだ理由に「学業を重視したかった」と語っています。大学での応用生物科学部醸造科学科では、菌類の働きについて学び、現在もレース前のルーティンとして乳酸菌飲料を取り入れています。Hondaに入社を決めたのは設楽選手の存在だけでなく、自身も埼玉出身である地元企業だったことが大きな要因です。

終わりに

小山直城選手は、陸上競技の世界で着実にその名を広げている若手選手です。数々の実績と共に、彼の今後の活躍がますます楽しみです。

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