小山茉美

小山茉美

小山茉美（こやま まみ）は、日本の声優、女優、そしてナレーターで、愛知県西尾市出身。1955年1月17日生まれで、青二プロダクションに所属している。彼女のキャリアは1970年代から始まり、1980年以前は「小山まみ」という名前で活動していた。元夫は同じく声優の古谷徹であり、声優界では長い歴史を持つ人物といえる。

彼女の代表作には、アニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレ役や、『名探偵コナン』のベルモット役、『あんみつ姫』のあんみつ姫役などがある。これらの作品を通じて、小山は多くのファンに愛され、彼女の声はアニメ界において欠かせない存在となった。

来歴

小山は、幼少期に父親を失い、母親に育てられることになった。内気で無口な子供時代を送り、学業では「消極的すぎる」という評価を受けることが多かった。そんな中、彼女の役者への憧れは、小学4年生の時に叔父に連れられた劇場で芽生えた。家には役者だった曾祖父がいて、彼自身の影響で様々な演技に触れて育った。

彼女は中学・高校時代に演劇に情熱を傾け、東京都の私立大学の文学部演劇科を志望したが、当時の政治的環境も相まって上京できなかった。その後、劇団シアター・ウィークエンドに所属し、舞台女優としての道を歩み始める。1975年のドラマ『キヨコは泣くもんか』でテレビデビュー後、声優としても活動を開始し、主にアニメ声優に力を入れた。

最初に演じたアニメキャラクターは『一休さん』の桔梗屋弥生役であり、そこから数多くのアニメに出演していく。1980年代初頭には代表作となる『Dr.スランプ アラレちゃん』で主役を務め、その名声を確立。アラレちゃん役としての成功は、彼女のキャリアを飛躍的に伸ばした。以来、アニメ、洋画、テレビドラマ等に幅広く出演している。

人物像

小山の声は、クセのない新鮮で伸びやかなメゾソプラノに分類され、少年少女から動物キャラクターまで多種多様な役を演じ分けることができる。また、彼女は三河弁を話し、数多くのアニメや洋画の吹き替えにも参加している。

趣味は旅であり、日本舞踊やスキューバダイビングが特技だ。その活動は多岐にわたり、声優としての魅力を最大限に発揮している。

代表キャラクター

『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレ役は、小山茉美のキャリアにおいて非常に重要な作品である。彼女は原作の大ファンであり、オーディションの際に曾祖父の影響からかつらや三味線を身につけ、独自の声を求められた際、見事に選ばれた。彼女はアラレを自分の分身として捉え、キャラクターに対する深い愛情を持っており、アラレちゃん音頭は全国的に盆踊りに使われるほどの名曲となった。

また、彼女は『名探偵コナン』に登場するベルモットや、さまざまなアニメ作品での吹き替えとしても知られており、その存在はアニメ界で重要な位置を占めている。小山は、声優業を通して多くの人々に影響を与え続けている。

活動の現状

最近では、『名探偵コナン』のベルモット役や『ドラゴンボール超』でのアラレ役を続投し、長年にわたるキャリアを維持している。彼女の声はアニメ界だけでなく、さまざまなメディアで親しまれ、ファンからの支持を集めている。

今後も、小山茉美の活躍に期待が寄せられている。彼女の声が、多くの作品で人々に感動を与え続けることだろう。

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