小島 (バンド)

小島（こじま）: 名古屋のスカパンクバンド

小島（こじま）は、1992年12月に名古屋市にて結成されたスカパンクバンドです。1999年にアリスタジャパンからメジャーデビューを果たし、その後2002年にはBMG JAPANへ移籍しました。しかし、2003年にはメンバーの脱退により活動を終了しました。なお、同名の「KOZIMA」は別のバンドであり、混同しないように注意が必要です。

音楽スタイルとパフォーマンス

小島は黒いスーツ姿でライブを行い、メンバーの多くが刺青や強面であるため、一見するとヤクザのようにも見えました。しかし、その音楽は明るく親しみやすいメロディを持ち、ラウドなギターサウンドやホーンセクション、さらにはアコーディオンを取り入れた賑やかな演奏スタイルが特徴的です。特に、2000年頃のスカパンクブームの重要な存在として知られています。

ボーカルのヒッチャメンは、語感を重視した抽象的な歌詞を作り出し、時には意味が不明瞭でも心に響くカタカナ語の曲名を用いるなど独自の世界観を表現しました。このスタイルは、解散後に結成されたアニマルズの音楽にも色濃く引き継がれています。

メンバーのプロフィール

小島のメンバーは、個々に豊かな音楽キャリアを持っています。ボーカルのヒッチャメンは、解散後にアニマルズを結成し、刺青(和彫り)を多数入れたリーダーとして知られています。また、鋭い目つきと全剃りの眉が特徴です。タカシはアコーディオンを担当し、解散後にアベチャンと共にROUGHNECKを立ち上げました。イズミ（テナーサックス）はアニマルズに関与したもののその後脱退し、オサム（バリトンサックス）やヨコ（ギター）もアニマルズを結成しました。

ギターのアベチャンは後にROUGHNECKに参加し、その後アニマルズにも加わりましたが、最終的には脱退しています。ベースのスギはドクターソウルを形成し、ドラム担当のリョウゾウはその後アニマルズに加入したが、現在はラスティックパンクバンド「きのこ」で活動を行っています。また、旧メンバーにはモモ（ギター）やビンビン（トランペット）が在籍していました。

音楽の成果と影響

小島としてのディスコグラフィーにはシングル、アルバム、VHSが含まれ、彼らの音楽作品は今もなお多くのファンに愛されています。特に2000年にはFUJI ROCK FESTIVALに出演し、多くの観客の前でそのパフォーマンスを示しました。

彼らの音楽は独特のスタイルを持ち、伝統的なスカやパンクの要素を取り入れた新しい響きが多くのアーティストに影響を与えました。解散後もそれぞれのメンバーが新たなバンドで活動を続け、小島の精神は今も音楽シーンの中で息づいています。

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