小嶋勝衛

小嶋勝衛氏は、1940年3月2日に東京府で生まれた日本の建築系都市計画学者です。工学者、一級建築士としての顔も持ち、都市計画と建築計画を専門としています。また、第11代日本大学総長および日本大学理事長を務めた経歴も持ちます。

生い立ちと学歴

小嶋氏は、東京都立大学附属高等学校に進学し、当初は芸術家を志し美術研究部に所属していました。その後、1963年に日本大学理工学部建築学科を卒業。1965年には同大学大学院理工学研究科修士課程建設工学専攻を修了しました。

大学教員としてのキャリア

大学院修了後、小嶋氏は日本大学理工学部の助手としてキャリアをスタートさせ、その後、専任講師、助教授を経て、1983年に教授に就任しました。1997年からは理工学部長および理工学研究科長を歴任しました。さらに、1998年から1999年と2001年から2002年の期間には日本大学の副総長も務めました。

日本大学総長・理事長として

2005年9月には、日本大学理工学部出身の教授としては2人目となる第11代日本大学総長に就任しました。同時に短期大学部長も兼務し、その後、日本大学の理事長も兼務して、大学運営に3年間携わりました。

研究活動

小嶋氏は、1980年に「巨大都市における「商業地域」の土地利用に関する研究」で工学博士号を取得しています。また、中国の西安理工大学から名誉教授の称号を授与されています。

研究活動では、日本不動産学会理事、日本環境管理学会理事、日本環境共生学会理事、資産評価政策学会評議員、地域マネジメント学会顧問などを歴任し、学会活動にも積極的に参加しました。

社会的活動

2006年から2010年まで日本工学教育協会会長を務めたほか、日本私立大学連盟常務理事、大学基準協会理事、日本工学アカデミー会員、日本学術会議連携会員など、教育・研究分野の様々な組織で要職を歴任しました。さらに、千代田区都市計画審議会会長、船橋市都市計画審議会会長を務めるなど、公共政策にも深く関わりました。

著書

小嶋氏は、以下の著書を執筆・編集しています。

『宅建合格四週間』（編著、彰国社、1990年/1992年/1993年）
『宅建合格四週間問題集』（編著、彰国社、1992年）
『一級建築士受験全学科必修テキスト』（編著、彰国社、1995年）
『都市化の現状と将来』（編著、永野征男、大明堂、1995年）
* 『都市の計画と設計』（監修、共立出版、2002年/第2版、2008年）

これらの著書は、建築、都市計画分野における小嶋氏の知識と経験が反映されており、教育現場や実務においても活用されています。


小嶋勝衛氏は、教育者、研究者、そして社会活動家として、多岐にわたる分野で顕著な貢献をしました。その功績は、日本の都市計画、建築分野の発展に大きく寄与しています。

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