小川俊雄

小川 俊雄（おがわ としお）

小川俊雄は、1927年2月8日に誕生し、2014年3月10日に亡くなった日本の著名な物理学者です。彼は高知大学の名誉教授であり、また理学博士（京都大学、1961年）でもありました。専門分野は大気電気学で、彼の研究はこの分野に大きな影響を与えました。

経歴

京都大学の助教授を経て、後に高知大学の教授として活躍しました。その間、日本大気電気学会の会長や国際大気電気学委員会の会長としても指導的な役割を果たしました。また、日本トリム研究所の所長やアイケン工業株式会社の顧問も務めるなど、学術界のみならず、実業界でも存在感を示しました。

小川氏は、日本大気電気学会の名誉会員としても認められ、国際大気電気学委員会では名誉委員としての地位も保持しています。更に、高知大学の名誉教授として、教育と研究の分野での貢献が評価されました。

彼はまた、全国カンゲン医学学会の理事長としても活動し、健康に関連する多様な話題について意見を述べていました。

晩年の活動

高知大学を退官した後、小川氏はサイエンス・ラボラトリー・インターナショナルの代表として新たな研究に取り組むようになりました。大気電気学に加え、マイナスイオンに関する生体への影響を探求する研究を、堀口昇氏と共に行いました。

彼の著書には『マイナスイオン　健康効果の原理』などがあり、これは彼の研究の成果を示す重要な資料となっています。また、大気電気学に関する著書『大気電気学概論』では、同様にマイナスイオンの生体への影響についても触れています。

しかし、『大気電気学概論』における一部の記述について、大阪大学の菊池誠教授からブログ上で批判を受けることもあり、学問的な議論が展開されました。

最期の時

小川俊雄は2014年3月10日、前立腺癌により自宅で逝去しました。享年87歳でした。彼の死去に際し、従四位の位階と瑞宝小綬章を授与されることとなりました。

参考資料

• - 日本大気電気学会
• - 国際大気電気委員会

小川氏の業績は、日本の物理学や健康科学における新しい視点を提供し、今後もその影響を感じ続けることでしょう。彼の精神は、後進の研究者たちに引き継がれています。

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