小川史

小川 史（おがわ ひろし）

元プロ野球選手で、内野手として名を馳せた小川史。彼は1960年6月6日に千葉県市川市で生まれ、浦安高校時代にエースで中心打者として注目を浴びました。1978年の夏の県大会では準決勝まで進出しましたが、我孫子高に敗退しました。この時、高校での通算打率は驚異的な.475を記録しており、彼の才能は早くから周囲に知られていました。

プロ入りと初期のキャリア

1978年のオフ、小川はドラフト外で西武ライオンズに入団します。ですが、チームには行沢久隆や石毛宏典などの有力選手が台頭していたため、彼の活躍の場は限られていました。1982年オフには金銭トレードで南海ホークスに移籍し、新たな挑戦を始めました。

南海時代の1984年には一軍に定着し、内野の控えとして奮闘。特に1986年には遊撃手としてレギュラーの座を勝ち取り、規定打席にも到達しました。その後の1987年は怪我に悩まされましたが、次第に調子を取り戻し、1991年には水上善雄と併用されつつも、守備の要としての役割を果たしました。

指導者としての道

1994年から出場機会は減少し、1996年には現役を引退。引退後はダイエーのフロントでの業務を経て、コーチとしての道へと進みました。テレビ西日本の解説者やオリックス、ソフトバンクのコーチを行い、2009年から2010年には楽天のスカウトを務めました。

2011年にはソフトバンクに三軍監督として復帰し、2014年からは一軍ヘッドコーチに就任。この年、彼はリーグ優勝と日本一に貢献。しかしその後も役職を変えつつ、2017年にはプロスカウトに就任し、スカウトチーフとなるなど球団に貢献してきました。2022年からは三軍監督、2023年には新設された四軍の監督に就任し、2024年からは再び三軍監督を務めることとなりました。

人物像

背番号の変更が多いことで知られ、ドラフト外で西武に入った時は背番号1を与えられましたが、その後は移籍やチーム内部での競争により背番号は変化し続けました。ホークス時代には秋山幸二との関係が深く、彼を指導したことでも知られています。秋山は「小川は非常に厳しい人だった」と振り返ります。

また、プロ野球珍プレー・好プレー集にも登場し、記憶に残る姿が数多くあります。例えば、1989年には味方選手に振り払われそうになったエピソードや、1991年の西武戦では本塁打を放ったマイク・ラガを唖然とした表情で出迎えた場面が印象的です。彼の豪快なプレーはファンの記憶に深く刻まれています。

彼の応援歌は「小さな世界」で、1990年からはこのメロディが使われていましたが、権利関係で収録が難航しました。現在でも、球団としては彼において特別な存在として捉えています。

まとめ

小川史は、選手としてだけではなくコーチとしても多くのファンと選手に影響を与えた人物です。彼のプロ野球界での長いキャリアは、数々の思い出や記録とともに語り継がれています。彼の活躍は、今後も多くの選手たちにとっての手本となることでしょう。

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