小川良樹

小川良樹のバレーボール人生

小川良樹（おがわ よしき）は、1955年10月29日に愛知県名古屋市で生まれた日本のバレーボール指導者です。彼は早稲田大学高等学院から早稲田大学法学部を卒業し、その後教育学部で体育学を専攻しました。彼のバレーボールに対する情熱は大学時代から始まり、卒業後は高等学校のバレーボール部で指導者としてのキャリアを築くこととなります。

1981年からは下北沢成徳高等学校でバレー部の監督を務め、この間に彼は数々の栄光を手にしました。とりわけ2002年に開催された春高バレー（第33回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会）では、三田尻女子を相手に初優勝を果たしました。この成功を皮切りに、同年にはインターハイや国民体育大会でも優勝を収めるなど、日本の高校バレーボール界においてその名を広めました。

小川監督のもとで指導された選手たちは、多くが日本女子代表選手として国際舞台で活躍しています。彼の指導法や選手育成に関するビジョンは、その後の日本女子バレーボールに大きな影響を与えていると言えるでしょう。

2022年3月に行われたさくらVOLLEY（第27回全国私立高等学校男女選手権大会）を経て、彼は今季をもって監督を退任することを発表しました。彼は10年前から退任を念頭に置いていたと語り、この時の後任には伊藤崇博を指名しました。監督を退任した後もチームにはアドバイザーとして残り、選手たちの成長を見守る意思を示しています。

2022年は、彼にとっても特別な年であり、大学時代から続けてきた自身のスタイルを貫く姿勢で最後の指導に臨みました。下北沢成徳高校は前年の春高での活躍を引っさげ、監督の輝かしい未来を飾るべく意気込みました。しかし、8月に行われたインターハイでは準決勝で古川学園に敗れる結果となり、4強に入るものの、春高の出場権を逃しました。小川はその結果について、「自分らしい終わり方だった」と冷静に振り返ります。

退任後も彼は細田学園高等学校のバレーボール部でエグゼクティブアドバイザーとして新たな挑戦を開始しました。

また、小川良樹は著作活動も行っており、彼の経験を基にした書籍をいくつか発表しています。2003年には『うまくなる！バレーボール』を監修し、2012年には『バレーボール監督・コーチ入門』、2013年には『下北沢成徳高校は、なぜ多くの日本代表選手を輩出できるのか』といった著書を手がけています。これらの著書は、彼の指導哲学や選手育成についての考えが盛り込まれており、多くの指導者や選手にとって貴重な参考資料となっています。

小川良樹のバレーボールは、彼の指導方法や選手への情熱により、永久に語り継がれることでしょう。

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