小役回収打法

小役回収打法とは

パチスロにおける小役回収打法とは、成立した小役を可能な限り高い確率で獲得するために考案された打ち方です。現在では「小役回収打法」という名称が一般的ですが、かつては攻略誌によって異なる名称で呼ばれていました。

小役回収打法の基本的な考え方

パチスロのリールには通常21コマの絵柄が描かれており、機種によっては適当にリールを停止させた場合、小役が揃わない、あるいは揃っても払い出しを受けられない場合があります。これは、リールには絵柄を引き込む範囲が定められているためです。

小役回収打法では、このリールの特性を逆手に取り、以下の3つの条件を満たす箇所を狙います。

1. 成立役が判断しやすいこと
2. 効率的かつスピーディーに消化できること
3. ボーナス成立などの判断が行いやすいこと

特に重要なのはスピードです。小役を確実に取得できても、消化に時間がかかってしまうと、全体的な効率が悪くなってしまいます。

小役回収打法の効果

パチスロメーカーが公表する機械割は、全ての小役やボーナスを成立ゲームで揃えた場合の理論値です。しかし、小役を取りこぼしてしまうと、機械割は徐々に低下し、プレイヤーにとって不利になります。

小役回収打法を用いることで、小役の取りこぼしを防ぎ、理論値に近い形で遊技を行うことが可能になります。また、停止位置によってリーチ目のパターンを暗記していれば、ボーナス成立をいち早く察知することもできます。

小役回収打法の種類

小役回収打法は、機種のタイプによって打ち方が異なります。

Aタイプ機:
左リールの特定箇所を狙い、スベリが発生した場合のみ目押しを行います。スベリが発生しない場合はフリー打ちで消化するため、効率的に遊技できます。
AT機（押し順不問）:
中リール、右リールの順に押すことで、小役のテンパイラインがパターン化されます。テンパイしない場合のみ目押しを行うことで、効率的に消化できます。演出の信頼度も判断しやすくなります。
AT機（第一押し順が左）:
ペナルティが発生する可能性があるため、Aタイプ機と同様の打ち方が一般的です。
ST機:
左リールから押す方法が一般的です。変則押しで楽しむこともできます。
ボーナスゲーム:
JACインフラグの告知の有無によって打ち方が異なります。告知がある場合は順押しで消化し、告知がない場合は変則押しで消化します。

5号機以降の小役回収打法

5号機以降のパチスロでは、全ての小役を取りこぼさない打ち方は基本的に存在しません。そのため、小役の払い出し枚数などを考慮し、最も効率の良い打ち方（枚数の少ない小役をあえて取りこぼす方法など）が求められます。ボーナス時に関しても、払い出し枚数を調整することで最大の獲得枚数を得る方法が重要になります。

小役回収打法の注意点

リール配列の構造上、どうしても小役をフルカバーできない機種も存在します。特に5号機では、絵柄の種類が増加したため、小役の取りこぼしが発生しやすくなっています。

小役回収打法は、機種の特性を理解し、適切な打ち方を選択することが重要です。また、正確な目押しを行う技術も必要となります。

小役回収打法の発見

新しい機種が登場した場合、攻略雑誌のライターはまず実機を打ち、小役回収打法を確立することから始めます。効率的に小役を回収できる箇所を探すことが重要となります。

小役回収打法とリプレイはずしの登場により、パチスロにおける遊技者の技術介入が一般的になりました。

小役回収打法の名称

小役回収打法には、雑誌編集者によって独自に考案された様々な名称が存在します。

DDT打法:
『パチスロ必勝ガイド』系の情報誌で使用される用語です。
* KKK打法:
『パチスロ攻略マガジン』系の情報誌で使用される用語です。

これらの用語は、雑誌間の差別化を図るために用いられていました。

もう一度検索