小春 (アコーディオン奏者)

小春（こはる）について

小春（まつながこはる）は1988年11月21日生まれ、日本のアコーディオン奏者兼ソングライターです。音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のメンバーとして知られ、妹のももとともに活動しています。彼女の母親はイラストレーターや絵本作家としても活躍するまつながあきです。千葉県で生まれ、神奈川県で育ちました。血液型はO型です。

音楽キャリアの始まり

小春の音楽への道は、7歳の頃に母親に連れて行かれたシルク・ドゥ・ソレイユのショーで聴いた「ジュー・ダンファン」に影響を受けて始まります。最初に手にしたアコーディオンは、子供用のもので、クリスマスプレゼントとして贈られました。しかし、彼女が本格的にアコーディオンを学び始めたのは10歳の時でした。以後、小学4年生からは和光鶴川小学校に転校し、そこで友人のアコーディオン奏者に触発され、音楽教室に通うようになりました。

彼女は毎日10時間も練習を重ねた結果、2002年には第3回JAA国際アコーディオンコンクールの中学生部門で3位を獲得しました。2004年にはインストゥルメンタルバンド『マイノリティオーケストラ』を結成し、そこから彼女の音楽活動はさらに広がります。2005年に行われた第4回JAA国際アコーディオンコンクールでは、パフォーマンスコンクール部門でグランプリと観客賞を受賞しました。

ストリート音楽活動とユニット結成

2006年、17歳の小春は東京都公認の大道芸人（ヘブンアーティスト）として認定され、ストリートパフォーマンスを行いました。続いて、ジャグラーの目黒陽介とともに大道芸ユニット「プラノワ」を結成し、新宿ゴールデン街で演奏を始めました。翌年の2008年には、初めて海外に進出し、音楽的なキャリアを確立していきました。

2009年には、バンドでのアコーディオン演奏が必要になったことから、妹のももをゲストボーカリストとして迎え、姉妹ユニット『チャラン・ポ・ランタン』を結成します。彼女たちは、音楽だけでなく、さまざまなイベントやコンテストにも参加し、11月にはイタリアで開催されたアコーディオンコンテストに日本代表として出場しました。このような活動を経て、2010年にシングル『親知らずのタンゴ』で正式にデビューし、バンドは解散後、別のバンド「カンカンバルカン」としても活動を続けます。

メジャーデビューとアコーディオンブランドの設立

2014年7月9日、小春と妹はチャラン・ポ・ランタンとしてメジャーデビューを果たします。さらに、2016年にはMr.Childrenのサポートメンバーとして活動し、グッズデザインも手がけました。2020年には自らのアコーディオンブランド「BébéMedusa」を立ち上げ、2021年には手頃な価格のボタンアコーディオンの販売を開始。これにより、彼女の作品の知名度は一層高まりました。特に、アコーディオン531台を1日で販売するなど、彼女の商才も発揮されました。

パーソナルな側面と独自のスタイル

小春は、ボタン式クロマティックアコーディオンを使用しており、運指は主に独学で習得しています。彼女は、ライブポスターやツアーグッズのデザインも行い、自身のアートセンスを生かした活動にも力を入れています。また、幼少期からの人との接触が苦手だったことから、大道芸人を志し、路上パフォーマンスでアコーディオンを弾いて生計を立てることを目指しました。その中で、彼女はデヴィッド・ギルモアからのセッションオファーを拒否したこともあるなど、音楽に対するこだわりを持っています。

制作活動と作品

今までに、ラジオドラマの音楽や、他のアーティストへの楽曲提供、舞台音楽など多岐にわたる制作活動を行っています。特に、劇作家の根本宗子とのコラボレーションでは、音楽面での貢献も多く見られます。彼女の音楽作品は、彼女自身の個性やアコーディオンの新たな魅力を引き出すものとして、多くのファンに支持されています。

小春の独自のスタイルと多彩な活動は、音楽界において確固たる地位を築きつつあり、今後の展開も非常に楽しみです。

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