小松島市立立江中学校

小松島市立立江中学校について

小松島市立立江中学校（こまつしましりつ たつえちゅうがっこう）は、かつて徳島県小松島市立江町に存在した公立の中学校です。この学校は、その歴史的背景や教育方針、閉校に至るまでの経緯など、多くの市民に愛されてきました。

概要と沿革

立江中学校は1947年に設立され、その翌年には名称が小松島町立立江中学校に改称されました。市制が実施されると、さらに小松島市立立江中学校として知られるようになりました。創立から約70年の年月を重ねた立江中学校は、地域に根ざした教育機関として多くの生徒たちに学びの場を提供してきました。

その後、2011年の市議会において、立江中学校と小松島市立坂野中学校との統合が決定されました。その理由としては、生徒数の減少が挙げられます。生徒数は年々減少し、最盛期には約90人いた生徒が、2015年度には74人まで落ち込むに至りました。

最終的に、立江中学校は2016年3月31日をもって閉校となり、翌日の4月1日には小松島市立小松島南中学校が新たに設立されることになりました。閉校式典が行われたのは、2016年3月21日のことで、この日は卒業生や地域住民にとって非常に感慨深い日となりました。

学校の特徴

立江中学校は1学年1学級という小規模な学校であり、地域密着型の教育が特徴でした。全校生徒数は2011年度には82人、2012年度には91人、2013年度には84人というように、少人数で運営されてきました。卒業生の総数は5092人に達し、多くの人々がこの学校で学んだ思い出を抱えています。

最寄りの駅は四国旅客鉄道牟岐線立江駅であり、アクセスも比較的良好でした。また、徳島バスの立江中学校前バス停が近くにあるため、通学にも便利な立地でした。

校訓と部活動

立江中学校の校訓は「自主」「協同」「勉学」であり、これらの理念のもと、生徒たちは様々な活動に励んでいました。特に部活動は活発で、男女ソフトテニス部、軟式野球部、女子バレーボール部、陸上部、音楽部などがあり、多くの生徒が自分の興味を追求しながら成長する場となっていました。

校歌は、森吉芳作詞、住吉淳二作曲のもので、地域の人々に親しまれていました。

閉校後の状況

立江中学校は閉校後、校舎の解体が予定されており、2017年にはその工事が始まる予定です。校舎の解体は、地域の歴史を物語る重要な場所が失われることを意味し、多くの人がその思い出を胸に刻み込むことでしょう。

最後に、閉校記念合同同窓会が開催されたのは2016年4月29日で、これはこの学校での思い出を分かち合う貴重な機会となりました。立江中学校の歴史は、地域の教育の一端を担うものであり、多くの人々にとって重要な記憶となっていくことでしょう。

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