小林ベイカー央子

小林ベイカー央子

小林ベイカー央子（こばやしベイカーようこ）は、1966年1月10日に生まれ、青森県十和田市出身のフリーキャスターです。また、地元の十和田市現代美術館顧問も務めています。旧姓は小林央子で、かつては仙台放送のアナウンサーとしても活動していました。現在はニューロボティックスに所属しています。

生い立ちと教育

青森県十和田市で育った彼女は、地元の青森県立三本木高等学校を卒業後、放送分野に関心を持ち、日本大学芸術学部放送学科に進学しました。大学で放送に関する専門知識を修得し、その後のキャリアの基礎を築きました。

仙台放送での活動

大学を卒業後、1989年に仙台放送に入社。ここではアナウンサーとしてだけでなく、報道記者も兼務し、地域に根ざした情報発信に携わりました。特に、ニュース番組『FNN仙台放送スーパータイム』などを担当し、取材からリポート、スタジオでの進行まで幅広くこなし、報道の現場で実践的な経験を積みました。

新たな挑戦と海外経験

仙台放送でのキャリアを経て、1995年に退社。その後、国際的な視野を広げるため、イギリスへと留学しました。この海外での経験が、後の活動に大きな影響を与えることとなります。

フリー転身後のメディア活動

イギリスから帰国後、フリーランスのキャスターとして活動を再開。1998年から2005年にかけて、NHK BS1で放送された国際報道番組『ワールドリポート』（以前の番組名はBSプライムタイム「世界のリポート」）などでメインキャスターを務めました。この時期、世界の様々なニュースや情勢を視聴者に伝える重要な役割を担い、国際報道キャスターとしての地位を確立しました。また、テレビ朝日系の情報番組『早起きチェック!』ではCNNからの最新情報を提供したり、KHB東日本放送の『私の仙台日記』、FOX TVの『Woman of Infulence』など、多岐にわたるメディアで活躍しました。

故郷との絆：十和田市現代美術館

メディアでの活動と並行して、故郷である十和田市への貢献にも深く関わっています。2008年4月には、自身もその設立に尽力した十和田市現代美術館の特任館長に就任しました。地域活性化の象徴ともいえるこの美術館の開館と初期運営において、中心的な役割を果たしました。2011年以降も顧問として美術館との関わりを続け、その発展をサポートしています。

現在の活動スタイル

2016年時点の情報によると、彼女は現在、東京と十和田市の二つの拠点を往復しながら活動する生活を送っています。これは、都市部での仕事と故郷での美術館関連の活動などを両立させるためであり、多様な働き方を実践しています。また、イギリス人のパートナーと共に生活していることも伝えられています。

執筆活動

活字メディアにおいても活動しており、東奥日報社で「アートの散歩道」という連載を執筆していました。これは、美術館顧問としての知見や感性を活かしたもので、アートに関するエッセイなどを通じて読者に語りかけました。

主な担当番組

仙台放送時代:
『FNN仙台放送スーパータイム』

フリーアナウンサー時代:
『ワールドリポート』（NHK衛星第1テレビ）
『早起きチェック!』（テレビ朝日） - CNN情報担当
『私の仙台日記』（KHB東日本放送）
* 『Woman of Infulence』 (FOX TV)

結び

小林ベイカー央子氏は、地域放送局でのアナウンサー・記者経験から、国際報道番組のキャスター、そして地元・十和田市現代美術館の設立・運営への貢献まで、非常に多角的でユニークなキャリアを歩んでいます。メディアの世界と故郷への貢献という二つの軸を持ちながら、現在も精力的に活動を続けている人物です。

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