小椋久雄

小椋久雄について

小椋久雄（おぐら ひさお、1954年8月14日生まれ）は、元共同テレビジョンの執行役員および第1制作部部長を務めるテレビプロデューサー、映画監督、テレビドラマ原作者です。長野県出身である彼は、上智大学を卒業後、尚美学園大学の情報表現学科の教授として教鞭を執った後に、現在はフリーランスの演出家として活動しています。

キャリアの始まりと成長

小椋はフリーの助監督や監督としてキャリアをスタートし、フジテレビの第一制作部などで多くの作品に関わりました。1990年頃に共同テレビに入社し、以降は監督として活躍を続けました。特に1993年に放送された「チャンス!」では初めての連続ドラマチーフ監督を務め、その後も多くの名作を手掛けることになります。また、同年に公開された「白鳥麗子でございます!」の映画でも監督デビューを果たしています。

2000年代後半にはプロデュース業に専念し、監督としての活動は一時休止していましたが、2012年放送の特別ドラマ「早海さんと呼ばれる日」で監督復帰を果たしました。2015年には長年勤めた共同テレビを辞め、尚美学園大学での教授職を経て、再びフリーランスとしての活動を再開しました。

『世にも奇妙な物語』への貢献

小椋は特に『世にも奇妙な物語』の創始者として知られています。この番組は1990年から続く人気シリーズであり、彼は初回放送時にはチーフディレクターを務めました。番組の魅力の一つであるオープニングCG映像は、彼自身の演出によるもので、視覚的なインパクトを持つ独自のスタイルで視聴者に印象づけられました。彼の演出は当時としては斬新で、多くのフォロワーを生むきっかけとなりました。

番組の初期から2003年までコンスタントに演出を担当し、その後は他のドラマ同様、プロデュースに専念するようになりましたが、2015年以降はストーリーテラーパートの演出も再び手掛けるようになりました。

数多の作品と受賞歴

小椋の監督作品には、連続ドラマや単発ドラマ、映画など多岐にわたるジャンルが含まれています。代表的な連続ドラマには「熱くなるまで待って!」、「白鳥麗子でございます」、「コーチ」などがあります。また、映画作品としては「白鳥麗子でございます」や「世にも奇妙な物語 映画の特別編」などがあります。

プロデューサーとしても多くの作品を手掛けており、特に「世にも奇妙な物語」の続編や「救命病棟24時」など多彩な作品を制作し、視聴者から支持を集めました。受賞歴も豊富で、特に2008年には長生き競争!での受賞が記憶に新しいです。また、2018年に放送された「両親ラブストーリー〜オヤコイ」でも高く評価され、複数の賞を受賞しています。

結論

小椋久雄はその多才ぶりと独創的な演出手法で日本のテレビ界に大きな影響を及ぼした人物です。彼の作品は今も多くの視聴者に楽しまれ、そのキャリアは今も進化を続けています。

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