小樋山樹

小樋山樹（こひやま しげる）氏は、1989年10月13日に大阪府に生まれた日本のラグビー指導者であり、かつては選手としても活躍した人物です。

若き才能、学生時代

ラグビーとの出会いは早く、わずか4歳で楕円球を追い始めました。この幼少期からの経験が、後の彼のラグビー人生の礎となります。

高校は関西学院高校に進学。ここでその才能を開花させ、高校日本代表にも選出される栄誉に浴しました。特に、日本全国から選ばれた精鋭が集う第31回高校東西対抗試合には、西軍の一員として出場し、その実力を示しています。

高校卒業後の2008年には、そのまま関西学院大学へ進学。大学ラグビー部では、スクラムハーフ（SH）としてチームの中心を担いました。この大学時代には、20歳以下の日本代表候補選手グループであるU20日本代表スコッドにも名を連ねるなど、将来を嘱望される存在でした。

大学時代の同期には、芦田一顕氏や小原渉氏といった、後にともにラグビー界で活躍する選手たちがおり、切磋琢磨する日々を送りました。

社会人での挑戦、そして引退

関西学院大学を卒業した2012年、小樋山氏は社会人ラグビーの世界へと足を踏み入れ、栗田工業ウォーターガッシュに加入しました。ここでは、加入初年度からチームに貢献。同年9月15日に開催されたトップイーストリーグ1部第2節のクボタスピアーズ戦では、先発メンバーとして出場を果たし、公式戦における記念すべき第一歩を刻みました。

栗田工業での経験を経て、2014年にはNTTドコモレッドハリケーンズへ移籍。トップリーグを舞台に、より高いレベルでのプレーに挑戦しました。NTTドコモでは選手として約6年間プレーを続け、チームの勝利に貢献しました。

しかし、新たなキャリアへの転機が訪れます。2020年3月をもってNTTドコモレッドハリケーンズを退団することを決めました。この退団は、選手としてのキャリアに区切りをつけ、新たな道へ進むための決断でした。

指導者としての新たな一歩

NTTドコモ退団の翌月、2020年4月、小樋山氏は母校である関西学院大学ラグビー部の監督に就任しました。長年にわたり選手として培ってきた豊富な経験と、学生時代からの母校への深い愛着を胸に、後進の指導にあたることを決意したのです。指導者として、選手育成やチーム強化に情熱を注ぎ、母校ラグビー部のさらなる発展を目指しています。

プロフィール詳細

選手時代のポジションはスクラムハーフ（SH）でした。このポジションは、フォワードとバックスを繋ぐ司令塔であり、正確なパス供給や素早い判断力が求められる重要な役割を担います。

身長170cm、体重79kgという体格は、機敏な動きと低い姿勢でのプレーを得意とするSHに適していました。ニックネームは「しげる」や「コヒ」として、チームメイトや関係者から親しまれていました。

大阪府出身である小樋山氏のラグビー人生は、選手として国内トップレベルを目指し、そして現在は指導者として、母校の未来を担う若きラグビーマンたちの育成に捧げられています。その経験と情熱が、今後の関西学院大学ラグビー部の歴史をどのように彩っていくか、注目が集まっています。

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