小泉今日子のオールナイトニッポン

小泉今日子のオールナイトニッポン

小泉今日子のオールナイトニッポン（以下、キョンキョンのANN）は、1986年4月から1988年9月28日まで、ニッポン放送で放送されていた深夜ラジオ番組です。放送時間は水曜日の深夜25:00から27:00にかけてで、リスナーにとって忘れられない存在となりました。

番組のスタート前、小泉は同じ局で『小泉今日子 おきょんな夜だから』という土曜日の番組のパーソナリティを務めており、そこから引き続きANNのパーソナリティを担当することとなりました。番組のテーマ曲には、オリジナルリミックスされた「BITTERSWEET SAMBA」が使用されており、これもまたリスナーの印象に残る要素の一つでした。

キョンキョンのANNでは、毎週約2000通のはがきが寄せられ、その数は常に高かったといいます。男女比はほぼ同数で、採用されたリスナーには宣材グッズがプレゼントされる制度もあり、リスナーとの交流が活発なものでした。この魅力的なトークは、書籍の紹介が書店での特設コーナー設置に繋がるなど、影響力も大きかったと言われています。

番組では、芳本美代子や網浜直子のような他のアイドルも準レギュラーとして多く出演しており、彼女たちとのやり取りは番組の華やかさを一層引き立てました。小泉自身は、トーク中に「そーゆーわけです」という独特のフレーズを使うことで、リスナーの心をつかむ一方、さらなるトーク展開への期待感を煽っていました。

1987年4月に実施された「ペンネーム・ノー」キャンペーンでは、リスナーの名前を名字で紹介するユニークな取り組みが行われ、番組の独特な雰囲気を作りました。1988年の放送では、特定の銭湯の壁画を小泉が描く企画が立ち上がり、その結果東京都内の銭湯にピンクの象の壁画が誕生しました。この壁画除幕式は番組内で生放送され、その後も小泉が描いた原画は大切に保存され続けています。

番組は1988年に一旦終了しますが、以後2007年から2023年にかけて何度も復活を遂げ、各回で豪華ゲストを招いて特別な放送が行われています。特に2023年12月11日には70年代のアイドルソング特集を行い、過去最長の3時間50分に及ぶ生放送という規模でアニバーサリーを迎えました。

番組の中でのコーナーも多彩で、「こりないガキッ」や「わかりっこない」、さらには「曲名当てクイズ」など、リスナーとともに楽しむ企画が多数ありました。また、『That'sおフロ』というコーナーではお風呂関連のトークが親しまれ、最後には「スクールフェスタ'88」という学園祭出演企画もあり、リスナーの参加機会が広がりました。

小泉今日子のオールナイトニッポンは、単なるラジオ番組にとどまらず、当時のアイドル文化やリスナーとの強い絆を体現したものであり、多くの人々に愛され続けています。

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