小田急御殿場ファミリーランド

小田急御殿場ファミリーランド

小田急御殿場ファミリーランドは、静岡県御殿場市にかつて存在した遊園地です。この施設は小田急電鉄が運営しており、1974年の開園から1999年の閉園まで、多くの人々に親しまれていました。

概要

1974年11月15日、御殿場インターチェンジ近くの丘陵地にオープンしました。この遊園地は「自然と人間とのふれあい」をテーマにしており、訪れる人々に自然を感じながら楽しめる場所を提供していました。園内はセンターハウスエリア、プレイランドエリア、スポーツエリア、ピクニックエリアの4つのエリアに分かれており、それぞれに特長的なアトラクションや施設が配置されていました。

センターハウスエリアにはレストランとショップがあり、食事やお土産を楽しむことができました。プレイランドエリアでは大型娯楽機が揃っており、子供たちが楽しめるスペースが確保されていました。スポーツエリアは、夏にはプール、冬にはスケートリンクとして利用され、多くの世代が楽しむことができました。また、ピクニックエリアには広々とした芝生広場があり、家族や友人と共にのんびりと過ごすことができました。

1989年には、園内の地形を活かした新しいアトラクションとしてリオ・ブラボーが導入され、専用の浮き輪で激流を下るアトラクションが登場しました。同年、宙返りコースターのダンガイも開業し、来園者に新しい刺激を提供しました。

当初は1980年に年間100万人の入場者を記録していましたが、1983年に東京ディズニーランドが開業し、以降は少子化やレジャーの多様化の影響を受けてしまいました。その結果、入場者数はピーク時の半分以下にまで減少し、1999年9月5日に閉園する運命を辿りました。

閉園後の変遷

閉園した翌年の2000年、アウトレットモール運営会社と契約が結ばれ、跡地は「御殿場プレミアム・アウトレット」としてリニューアルオープンしました。かつての観覧車はしばらく営業を続けていましたが、2015年に営業を終了し、2017年には解体されました。現在でもアトラクションの一部、例えば水路や橋などが残存しており、当時の名残を感じさせます。

主な施設

遊園地及びプールエリアは渓谷を挟んで2つのエリアに分かれており、それぞれを「夢の大橋」で結んでいました。主なアトラクションには:

• - ガンビット：吊り下がり式のローラーコースター
• - リオ・ブラボー：浮き輪で滑るウォータースライダー
• - メインプール：大人数向けのプール

特にダンガイやメリードルフィンなどのコースターは人気で、訪れる人々にスリリングな体験を提供しました。遊園地のエリアは1995年に「スリルバレー」として再開発され、一部の施設は2002年のゴールデンウィークまで「御殿場スリルバレー」として営業が続けられました。

このように、小田急御殿場ファミリーランドはその一時代を築き上げましたが、今は再生したアウトレットモールとして、新たな形で多くの人々を迎え入れています。

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