小笠原侑生

小笠原 侑生

1988年4月16日、愛媛県松山市に生まれた小笠原侑生は、日本の元プロサッカー選手であり、現在は指導者として活動しています。現役時代のポジションはミッドフィールダー（MF）でした。

キャリアの始まりと学生時代

地元愛媛の愛媛FCユースでサッカーの才能を磨き、愛媛県立伊予高等学校を経て京都産業大学へ進学しました。大学時代には関西学生サッカーリーグで目覚ましい活躍を見せ、特に4年次にあたる2010年には、関西学生リーグ2部Aブロックで28得点を挙げ得点王に輝くとともに、優秀選手にも選出されました。また、3年次の2008年には関西学生リーグ1部で優秀選手に選ばれるなど、学生レベルでは常に高い評価を受けていました。この活躍が認められ、2009年には関西学生選抜Bにも選出されています。

プロ選手としての歩み

大学卒業後、2011年にユース時代を過ごした愛媛FCに入団し、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。Jリーグでのデビューは、2011年4月24日に行われたJ2リーグ第8節の東京ヴェルディ戦（駒沢競技場）でした。

2013年にはV・ファーレン長崎へ完全移籍。移籍後、同年3月31日のJ2リーグ第6節、ガイナーレ鳥取戦（長崎県立競技場）でJリーグ初得点を記録しました。このシーズン、長崎はJ1昇格プレーオフに進出し、小笠原は1試合に出場しましたが、チームは昇格を逃しました。長崎には2014年7月まで所属し、クラブとの合意により契約を解除し退団しました。

海外での挑戦と現役引退

国内でのプレーを終えた後、2015年からはタイのサッカーリーグに活躍の場を移しました。最初に加入したのはナコーンパトム・ユナイテッドFCで、ここで2シーズンプレーしました。その後もタイ国内でキャリアを続け、2017年にはシーサケートFCとプラチュワップFCでプレー。2018年にはカセサートFCとノーンブワ・ピッチャヤFCに所属しました。タイでの挑戦を経て、2018年シーズンをもって現役生活にピリオドを打ちました。

指導者への転身

現役引退後、小笠原は再び愛媛FCの門を叩き、指導者としての道を歩み始めました。2019年からは愛媛FCのアカデミー組織で指導に携わり、主にU-18カテゴリーのコーチを務めました。2021年4月には、トップチームのコーチに就任し、プロの現場で指導経験を積みました。しかし、同年12月にはトップチームコーチを離れ、2022年からは再びU-18コーチに戻っています。そして2023年からは、愛媛FCのU-15カテゴリーのコーチとして、将来を担う若い選手の育成に力を注いでいます。

選手時代に愛媛FCでキャリアを始め、海外でのプレー経験を経て、引退後も愛媛FCで指導者として貢献し続けるなど、故郷のクラブと深い関わりを持ちながら、サッカー人生を歩んでいます。

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