小藪修

小藪 修のラグビー人生

小藪修（こやぶ おさむ）は1947年10月24日生まれの元ラグビー選手、指導者である。彼は大阪府で育ち、大阪府立淀川工業高等学校を卒業後、同志社大学でラグビーを学び、その後のキャリアに大きな影響を与えた。

現役時代の足跡

同志社大学において、小藪はチームの中心選手として活躍し、関西リーグの連覇に貢献した。彼のプレースタイルは、冷静沈着で戦略的なもので、スタンドオフとしての役割を全うしていた。
特に、彼の優れた視野と判断力は、チームの戦略立案に多大な寄与をしていたと評価されている。

大学卒業後、当初は三菱自動車京都に就職する予定だったが、彼は新日鉄に転身し、釜石ラグビー部に加入。彼の加入はチームにとって大きなプラスとなり、デビューシーズンから社会人選手権での優勝を達成した。

1974年にはチームの主将に就任し、彼の指導の下、クレジットされるべき重要な試合が続いた。同年には第4回アジアラグビーフットボール大会決勝でスリランカ戦に出場し、日本代表としてキャップを1獲得。
彼のキャリアはこの試合で新たなステージに突入した。

指導者としての活躍

1976年、選手から監督の座に就いた小藪は、松尾雄治などの若手選手を迎え入れ、釜石ラグビー部を初の日本選手権制覇へと導いた。
この成功は、小藪の指導力が発揮された瞬間とも言える。
その後、西日本ラグビー界を代表する名チームである新日鉄釜石を指揮し続け、1978年からの日本選手権V7のうち最初の3回の優勝に貢献した後、彼は現役を退いた。

その後の1992年からは日本代表「ジャパン」の監督に就任し、再び歴史に名を刻むこととなる。アジア大会で1992年に優勝し、続いて1994年にも制覇。1995年にはラグビーワールドカップ出場権を獲得。この期間中、彼は「タテ・タテ・ヨコ」というスローガンのもと、フォワードからバックスへの攻撃を重視したスタイルを確立した。

ただし、1995年のワールドカップ本戦では、ニュージーランドとの対戦で厳しい敗北を経験し、この結果に責任を感じて退任することとなった。金メダルを目指した彼の努力と戦略は評価される一方で、実際の試合での結果が求められる厳しさを痛感することとなった。

現在の活動

現在、小藪修は新日鉄の関連会社で勤務し、ラグビー界からは一歩引いた生活を送っている。しかし、その足跡は多くの現役選手や指導者たちに影響を与え続けている。彼のキャリアは、ラグビーにおける情熱や献身を象徴しており、後輩たちの模範となる存在である。
彼の知識と経験は、未来のラグビー界に貴重な資産を提供し続けるだろう。

もう一度検索