小野寺志保

小野寺 志保について

小野寺 志保（おのでら しほ）は、1973年11月18日生まれの元女子サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍する傍ら、歌手としても活動しています。神奈川県大和市出身で、神奈川大学を卒業しました。彼女の現役時代のポジションはゴールキーパー（GK）であり、強固な守備力で多くの試合を勝利に導きました。2011年から大和市の職員として地域に貢献する姿勢も目立っています。

サッカーキャリア

小野寺は子ども時代に女子サッカーの練習を見て興味を持ち、高校時代に1989年に読売ベレーザに入団しました。1990年にはヤングプレーヤー賞を獲得し、その活躍を評価されました。彼女は、「おやじ」という愛称で知られ、小学生時代からのニックネームです。

日本女子代表（なでしこジャパン）としても活躍し、1995年に第2回女子世界選手権のメンバーに選出されました。同年9月には韓国戦で初出場を果たしましたが、チーム内では常に2番手として競争が続きました。しかし、アテネオリンピックでは最年長メンバーとしてチームをまとめ、全試合に出場しました。

現役引退とその後の活動

2008年には選手としての現役を引退し、翌年5月からJFAアンバサダーに就任しました。彼女は同年8月にシングル「START!」をリリースし、歌手デビューを果たしました。この楽曲には当時の仲間たちも参加しています。

その後、彼女はスカイパーフェクTVのJリーグ中継でレポーターとしても活動しています。2011年からは大和市の職員として、特に女子サッカーの支援に力を入れています。

地域貢献とコーチとしての役割

大和市では「女子サッカーのまち」を育成する取り組みにも参加し、2012年にはスポーツ課に異動し女子サッカー担当者としての役割を果たしています。2014年には大和シルフィードのゴールキーパー兼コーチとしても活動を開始し、チームの成長を支えています。

2016年には再度現役を引退し、以降は大和シルフィードのGKコーチとしてチームを指導しています。彼女の指導により、チームは2019年シーズンになでしこリーグ2部へ初昇格を果たしました。

受賞歴と個人成績

小野寺はクラブ活動において、数々のタイトルを獲得しており、日本女子サッカーリーグでは9回のリーグ優勝を成し遂げ、皇后杯全日本女子サッカー選手権大会でも7回の優勝を経験しています。また、個人としてもヤングプレーヤー賞やベストイレブンに選ばれるなど、その実力を証明しています。彼女はリーグ通算出場試合数で315試合を記録しており、これは歴代3位にあたる成績です。

まとめ

小野寺 志保は、サッカー選手としてだけでなく、指導者、歌手としても多彩なキャリアを築いており、地域貢献にも熱心に取り組んでいます。彼女の情熱は、女子サッカーの発展に大いに寄与しており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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