小間物

嘔吐 (Vomiting)

嘔吐とは、胃の内容物が口から排出される現象です。様々な原因によって引き起こされ、不快な症状を伴うことがあります。

嘔吐の原因

感染症: ウイルス性胃腸炎（ノロウイルス、ロタウイルスなど）、細菌性食中毒（サルモネラ菌、大腸菌など）
食中毒: 細菌やウイルスに汚染された食品の摂取
薬物: 抗生物質、抗がん剤、鎮痛剤などの副作用
妊娠: つわり
乗り物酔い: 車、船、飛行機などの揺れ
精神的なストレス: 不安、恐怖、緊張など
消化器系の疾患: 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸閉塞など
その他: 脳腫瘍、髄膜炎、緑内障、頭部外傷など

嘔吐の種類

急性嘔吐: 突然始まり、通常は一時的な原因によるもの
慢性嘔吐: 長期間にわたって続く嘔吐、より深刻な基礎疾患が原因の可能性
周期性嘔吐症候群: 何度も繰り返される嘔吐のエピソード
吐血: 血液が混じった嘔吐物、消化管からの出血を示唆
胆汁性嘔吐: 緑色または黄色の胆汁が混じった嘔吐物、腸閉塞などを示唆

嘔吐に伴う症状

吐き気
腹痛
下痢
発熱
脱水症状
食欲不振
倦怠感
めまい
頭痛

嘔吐の対処法

1. 水分補給: 嘔吐によって失われた水分を補給するために、経口補水液やスポーツドリンクなどを少量ずつ頻繁に摂取する。
2. 安静: 体力を消耗しているため、安静にする。
3. 食事: 吐き気が治まってきたら、消化の良い食事（おかゆ、うどんなど）を少量ずつ摂取する。
4. 薬: 吐き気止めなどの薬を服用する（医師の指示に従う）。
5. 医療機関への受診: 以下の場合は、医療機関を受診する。
嘔吐が続く場合
吐血がある場合
激しい腹痛がある場合
高熱がある場合
脱水症状がある場合
意識が朦朧としている場合

嘔吐の予防

感染症予防: 手洗いを徹底する、食品を十分に加熱する。
食中毒予防: 生ものや不衛生な食品を避ける。
乗り物酔い予防: 事前に酔い止め薬を服用する、換気を良くする。
ストレス軽減: 十分な睡眠をとる、リラックスする時間を作る。

注意点

嘔吐物を誤って気管に吸い込まないように注意する。
乳幼児や高齢者の嘔吐は、脱水症状を起こしやすいため、特に注意が必要。

嘔吐は、様々な原因で起こりうる症状です。適切な対処法を知っておくことで、症状を緩和し、重症化を防ぐことができます。症状が改善しない場合は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けてください。

関連項目

* 吐瀉物

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