小須戸橋

小須戸橋は、新潟県新潟市を流れる信濃川に架かる橋梁で、新潟県道41号白根安田線の一部を担っています。この橋は、信濃川の左岸に位置する南区戸石地区と、右岸に位置する秋葉区小須戸地区を結び、地域住民の生活に欠かせない交通路となっています。

現在の小須戸橋は、1963年（昭和38年）に竣工したトラス橋であり、片側1車線の道路として機能しています。橋の下流側には歩道橋が併設されており、歩行者も安全に通行できるよう配慮されています。周辺の橋梁としては、下流側に国道460号の臼井橋が、上流側には新潟県道55号新潟五泉間瀬線の庄瀬橋が架かっています。

しかし、小須戸橋には課題もあります。橋が堤防よりも低い位置にあるため、豪雨の際には路面が冠水しやすく、通行に支障をきたすことがあります。そのため、今後の架け替えが予定されており、より安全で安定した交通の確保が期待されています。

小須戸橋の歴史は古く、最初に木橋が架けられたのは1903年（明治36年）10月のことでした。しかし、信濃川の豊かな水量と激しい流れは、橋に大きな試練を与え、1914年（大正3年）8月と1926年（大正15年）7月の2度にわたり、洪水によって流失するという憂き目に遭いました。

現在の橋梁は、4年の歳月と約1億3000万円の工費をかけて建設され、1963年（昭和38年）12月に竣工しました。この橋は、地域の発展に大きく貢献し、長年にわたり住民の足として親しまれてきました。

橋の西詰（左岸側）は戸石交差点から河川敷を経由して橋梁部に至る構造であり、東詰（右岸側）は堤防上に面し、小須戸の中心部に直接アクセスできます。このうち、左岸側の取付部は、信濃川の堤防改修事業の進捗に伴い、2008年（平成20年）5月14日に堤防と河川敷をクランク状に走破する構造に改修されました。これにより、堤防の強化と橋梁の安全性が向上しました。

小須戸橋は、地域の歴史と人々の生活を支える重要なインフラストラクチャーであり、今後の架け替えによって、さらに安全で快適な交通環境が実現することが期待されています。

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