小須田康人

小須田 康人（こすだ やすと）

小須田康人は、1961年12月17日生まれで、東京都を拠点に活動する日本の俳優です。彼はクリオネに所属し、演技の場で多様な役をこなすことで知られています。特に、冷静さを持ちながらも内面にユーモラスな側面を秘めたキャラクターを演じることが多く、演技の幅広さが高く評価されています。

略歴

早稲田大学第二文学部に入学後、演劇研究会に参加しましたが、大学は中退しました。1981年には、鴻上尚史が主宰する劇団「第三舞台」の旗揚げにスタッフとして関わり、その後の公演すべてに主要な俳優として参加しました。特に、第2回公演『宇宙で眠るための方法について』から、彼は劇団の看板俳優の一人として名を馳せています。

第三舞台での活動に加え、子供向けのシェイクスピア作品や劇団☆新感線、加藤健一事務所の公演にも出演し、幅広いジャンルの演劇に挑んでいます。近年では、テレビドラマや映画への出演も増え、その存在感を強めています。

人物

主に冷静沈着な役柄を得意としつつも、小須田は役に応じて異なる側面を表現することができます。特に、『トランス』（1993年）では狂気を帯びた分裂症的なキャラクターを演じ、その能力を証明しました。また、シニカルなキャラクターから心優しい役柄まで、その演技の幅は広く、細やかな演技力が高く評価されています。

彼は演劇世界では「演劇マシーン」とも呼ばれており、舞台上でのミスがほとんどないことがその理由の一つです。その柔らかく透明感のある声質から、ナレーターとしての仕事も多くこなしています。

主な出演作品

テレビドラマ

小須田康人は多くの人気テレビドラマに出演しています。1987年には『看護婦アカデミー』、1989年には『奇妙な出来事』に出演し、様々な役柄を演じました。その後も『相棒』『世にも奇妙な物語』など、数多くのドラマで印象的な演技を披露しています。

最近のテレビ作品には、2022年の『家政夫のミタゾノ』や2023年の『忍者に結婚は難しい』などがあり、現役で活躍する姿が窺えます。

映画

映画の出演作も豊富で、1985年の『祝辞』から始まり、2010年の『アウトレイジ』や2013年の『ストロベリーナイト』など、多様なジャンルの作品に出演しています。特に、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』や『天地明察』などでの存在感が評価されています。

舞台

舞台経験も豊富で、『トランス』や『ゴドーを待ちながら』など、名作に数多く出演しています。彼の舞台での実力は、特に繊細かつ強靭な演技力によって裏打ちされています。

小須田康人は、日本の演劇界において欠かせない存在となっており、その独自の演技スタイルと豊かな表現力で観客を魅了し続けています。また彼の将来の活動にも期待が寄せられています。

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