少年王

『少年王』は、光文社から1994年10月1日に創刊された隔月刊の漫画雑誌です。当時、ベテラン漫画家であった松本零士氏などが執筆陣に名を連ね、また、人気格闘ゲーム『ワールドヒーローズ』の漫画化作品を掲載するなど、意欲的な試みで注目を集めました。

しかし、1997年4月号を最後に休刊となり、その短い歴史に幕を閉じました。休刊の理由は定かではありませんが、当時の漫画雑誌を取り巻く厳しい状況や、読者層の変化などが影響したと考えられます。

『少年王』は、その短い期間にもかかわらず、バラエティ豊かな作品を掲載していました。以下に主な掲載作品を挙げます。

以神伝心!?（佐々木よしの）
うちゅうくん（冬凪れく）
火聖旅団 ダナサイト999.9（松本零士）
機械生物都市ノーランド（高橋明）
キッザ・オーライ（萩原玲二）
CAPRAINジパング（大和虹一）
原始少年ギャオ（穴久保幸作）
護星童子ラン（真鍋譲治）
さいばぁふぉーす（おちよしひこ）
少年忍者 バサラくん（義見依久）
ゼルダの伝説 リルトの誓い（原作：棟居仁、作画：古澤純也）
薔薇王（中嶋まこと）
ぺろぺろペルティ（河合じゅんじ）
勇士ダンダン（永井豪）
勇者番長XYZ（プラズマ五郎）
レッツゴー荒川（鵼りつき）
ワールドヒーローズ 光龍伝（蜂文太）
我が名はティッシュマン（水無月あゆ）

これらの作品群は、SF、ファンタジー、ギャグ、アクションなど、多岐にわたるジャンルを網羅しており、当時の少年漫画の多様性を反映していると言えるでしょう。

特に、『ワールドヒーローズ 光龍伝』は、人気ゲームのキャラクターたちが活躍するオリジナルストーリーであり、ゲームファンからも注目を集めました。また、松本零士氏の『火聖旅団 ダナサイト999.9』は、氏ならではの壮大な世界観と個性的なキャラクターが魅力的な作品でした。

『少年王』は、短命に終わった雑誌ではありますが、掲載された作品や参加した作家たちの名前は、漫画史にその名を刻んでいます。また、その存在は、当時の漫画雑誌の多様性と可能性を示すものとして、記憶されるべきでしょう。

現在では、バックナンバーを入手することは困難ですが、もし見かけることがあれば、手に取って当時の熱気を追体験してみてはいかがでしょうか。

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