尻別川

尻別川

尻別川（しりべつがわ）は、北海道の胆振総合振興局と後志総合振興局をまたぎ、日本海へと注ぐ一級河川であり、尻別川水系の本流を成しています。特筆すべきはその水質で、国土交通省の発表によると、1999年から2016年の間に、計16回も水質ランキングで日本一に輝いています。2003年と2008年には選出を逃したものの、2009年以降は継続して選ばれ続けており、その清らかさが際立っています。

流路

源流は、北海道千歳市と伊達市の境界付近に位置するフレ岳です。そこから西へと流れ、羊蹄山の北側を迂回するように進み、磯谷郡蘭越町港町で日本海へと注ぎます。この流れの中で、多くの支流と合流し、豊かな水量を保っています。

地名由来

尻別川の名称は、アイヌ語の「シㇼ・ペッ（Shir-pet）」に由来します。これは「山の川」という意味を持ち、内陸深く、または山から来る川という、この川の地理的な特徴を表現しています。羊蹄山を巡り、後志地方を貫く大河としての風格が、その名からも感じられます。

流域の自治体

尻別川の流域には、以下の自治体が含まれます。

北海道
伊達市
虻田郡喜茂別町
京極町
倶知安町
ニセコ町
磯谷郡蘭越町

支流

尻別川には、多くの支流が流れ込んでいます。以下は主な支流の一覧です。

ソーケシオマベツ川（伊達市）
オロウエンシリベツ川（伊達市、喜茂別町）
登延頃川（喜茂別町、留寿都村）
喜茂別川（喜茂別町）
カシプニ川（京極町）
オロッコ川（京極町）
ワッカタサップ川（京極町）
白井川（京極町）
トド川（京極町）
ペーペナイ川（京極町）
ガル川（京極町）
ヌップリ寒別川（倶知安町、京極町）
砂利川（倶知安町）
倶登山川（倶知安町）
ポンクトサン川（倶知安町）
ソースケ川（倶知安町）
硫黄川（倶知安町）
真狩川（ニセコ町、真狩村）
アカハラ川（真狩村）
知来別川（真狩村、留寿都村）
ルベシベ川（ニセコ町）
名無川（ニセコ町）
ニセコアンベツ川（蘭越町、ニセコ町）
昆布川（豊浦町、蘭越町、ニセコ町）
幌別川（蘭越町）
馬場川（蘭越町）
南部川（蘭越町）
小南部川（蘭越町）
茅部川（蘭越町）
逆川（蘭越町）
目名川（蘭越町）
ツバメノ沢川（蘭越町）
ペンケ目国内川（蘭越町）
パンケ目国内川（蘭越町）
オサンナイ川（蘭越町）
志根津川（蘭越町）

主な橋梁

尻別川には、多くの橋が架けられています。以下は主な橋梁の一覧です。

広島橋 - 国道276号
境橋 - 北海道道695号清原喜茂別線
上尻別橋 - 国道276号
相川橋 - 国道276号
留産橋 - 国道276号
更西橋
京留橋 - 北海道道97号豊浦京極線
目名橋 - 北海道道478号京極倶知安線
中野橋
寒別橋
羊蹄大橋
富士見橋
倶知安橋 - 国道5号
サンモリッツ大橋 - 北海道道631号ニセコ高原比羅夫線
尻別川橋りょう - 北海道新幹線（建設中）
芙蓉橋
ニセコ大橋 - 北海道道66号岩内洞爺線
湯山別橋 - 北海道道207号昆布停車場ニセコ線
豊国橋 - 北海道道229号北尻別蘭越停車場線
栄橋
宝橋
御成橋
長瀞橋
初田橋
磯谷橋 - 国道229号

外部リンク

* 小樽開発建設部 尻別川の概要

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