尾上左近 (3代目)

三代目 尾上左近（さんだいめ おのえ さこん、2006年1月20日 - ）は、現代歌舞伎界を担う若手歌舞伎役者、そして俳優としても活躍しています。屋号は音羽屋、定紋は四ツ輪に抱き柏。歌舞伎の名跡である「尾上左近」の当代であり、本名は藤間大河です。

生い立ちと家族

父は四代目尾上松緑、祖父は初代尾上辰之助という歌舞伎役者の家系に生まれました。2016年に両親が離婚したため、父である四代目松緑とは別居し、以降は母親と姉と共に生活を送っています。

襲名と初舞台

2014年6月1日、東京の歌舞伎座で、父・四代目尾上松緑の初名である『尾上左近』を三代目として襲名し、初舞台を踏みました。この時、彼はまだ幼いながらも、その才能の片鱗を見せました。

将来への展望

9歳の時には、将来演じたい役に丸橋忠弥を挙げています。2022年1月には、高校生として取材を受け、歌舞伎役者を志す理由について、「創作の世界ですが、自分があるキャラクター（役）となって人に楽しさや感動を与えられることがすばらしいと思うからです」と語りました。歌舞伎の世界で生きる覚悟と、観客を楽しませたいという強い意志が感じられます。

略歴

2006年1月20日、四代目尾上松緑と元宝塚歌劇団雪組娘役の珠希かほの長男として誕生。
2009年10月、歌舞伎座『歌舞伎座さよなら公演　芸術祭十月大歌舞伎』昼の部「音羽嶽だんまり」の『稚児音若』にて、藤間大河の名で初お目見得。
2014年3月27日、歌舞伎座『第37回 俳優祭』にて、藤間大河の名では最後の出演。
2014年6月、歌舞伎座『六月大歌舞伎』にて、三代目尾上左近を名のり初舞台。

受賞歴

国立劇場特別賞
2011年7月『義経千本桜』渡海屋・大物浦の娘お安実は安徳帝
2013年1月『夢市男達競』市郎兵衛倅市松
2017年11月『沓掛時次郎』三蔵倅太郎吉
国立劇場奨励賞
2020年1月『菊一座令和仇討』万寿君源頼家
2022年1月『南総里見八犬伝』犬江親兵衛仁

出演

テレビ
プレミアムシアター『夢市男達競』（NHK BSプレミアム，2013年）
プレミアムステージ『歌舞伎　南総里見八犬伝』（NHK BSプレミアム，2022年）

三代目尾上左近は、幼い頃から歌舞伎の舞台に立ち、数々の役を演じてきました。その才能は高く評価され、国立劇場特別賞や奨励賞など、数々の賞を受賞しています。若手歌舞伎役者としての今後の活躍が期待されています。

尾上左近 (三代目) - 歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇（歌舞伎 on the web）
尾上左近 (@onoesakon) - Instagram

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