尾亦弘友希

尾亦 弘友希（おまた ひろゆき）

尾亦弘友希は1983年9月1日生まれ、東京都杉並区出身の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者としても活動しています。新たな時代の指導者として彼のキャリアは多岐にわたり、その経験と知識を次世代に伝えています。彼のポジションはディフェンダー、主に左サイドバックとして知られ、多様なチームで活躍しました。

サッカーキャリアの始まり

尾亦は小学校2年生の頃にサッカーを始め、すぐに才能を発揮しました。FC東京の下部組織に加入し、2001年には同期の選手たちとともにクラブユース選手権で優勝を果たします。この成功を背に2002年、彼はFC東京のトップチームへ昇格し、クラブにとって初の下部組織からの昇格選手となりました。デビュー戦は市原との試合で、左サイドハーフとして途中出場。これが彼のJリーグデビューとなりました。

U-19日本代表にも選ばれた尾亦は、その左足から放たれるキックに高い評価を受けていました。しかし競争の激しいチーム内でポジションを確保することは容易ではありませんでした。特に同期の馬場憂太選手が躍進する中で、尾亦は金沢浄選手などの競争相手に苦しみました。

海外経験と移籍

2003年にはFCポルトへの短期留学を経験し、さらなる成長を遂げます。その後、2004年には大宮アルディージャに期限付きで移籍。ここではセンターバックとしてもプレーし、守備力を向上させました。その後2005年にFC東京に復帰しますが、限られた出場機会が続きました。

2006年には湘南ベルマーレに完全移籍し、ここで新たなキャリアを切り開きました。彼は全試合に出場し、チームでも最多・最長出場を記録。プレースタイルについては、前述のコーチの叱責をきっかけにやる気を取り戻し、その後の成長へとつながりました。

けがと再起

2008年からセレッソ大阪でプレーするも、不運にも怪我に悩まされます。右大臀部筋損傷と右アキレス腱断裂という大きな怪我に見舞われ、それぞれ2ヶ月と6ヶ月の離脱を余儀なくされました。復帰を果たしたものの、ポジション争いが激化し、次第に出場機会も減少してしまいました。

2012年からアビスパ福岡で再スタートを切るものの、ここでも契約満了により2013年シーズン終了後に退団。現役続行の道を模索した尾亦は2014年に現役引退を表明しました。

指導者としての活動

引退後は古巣FC東京の普及部コーチを務め、その後も指導者としてのキャリアを積み重ねています。2016年には南葛SCでコーチ兼任の立場で参加し、2019年には女子チーム南葛SC WINGSの監督に就任。その後、2022年には習志野シティFCの監督として、さらなる挑戦を続けています。

阿波踊りのような流れるプレーと献身的な守備力で知られた尾亦 弘友希は、選手としてだけでなく、指導者としても多くの人々に影響を与えている存在です。これからの彼のさらなる活躍に期待したいところです。

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