尾崎 好美 - 陸上競技元選手の軌跡
尾崎好美は、
1981年7月1日生まれで、日本の女子
陸上競技界で名を馳せた元
長距離走・
マラソン選手です。彼女は特に
2009年の世界陸上
ベルリン大会での銀メダル獲得をはじめ、数々の大会で優れた成績を収めたことで知られています。
経歴
尾崎は
神奈川県足柄上郡山北町で育ちました。実姉の尾崎朱美も陸上界での成功を収めており、姉妹揃って
陸上競技に情熱を注いでいました。学生時代、尾崎は中学校で陸上部には所属せず、バスケットボール部に在籍。特設陸上部に選ばれることはありましたが、目立った成果を上げることはありませんでした。
彼女は私立相洋高等学校を経て、
2000年に第一生命保険に入社。そこで
陸上競技部に所属し、トラック競技や駅伝に出場しながら、山下佐知子監督の指導のもとフル
マラソンへの道を進むこととなります。
初挑戦と成功
初めて
マラソンに挑戦したのは
2008年3月の名古屋国際女子
マラソンでした。歴史的なランナーたちと競い合いながらも、彼女は健闘し見事2位でゴールしました。続く
11月の東京国際女子
マラソンでは、終盤に逆転し初優勝を果たし、これにより
2009年の世界陸上女子
マラソン日本代表に内定しました。
2009年8月23日、世界陸上
ベルリン大会での尾崎は他の選手と共に常に先頭集団に留まり、35km地点では給水を失敗するハプニングがありながらも、その後のペースアップにも耐えながら常に競り合いました。最終的に銀メダルを獲得し、日本の女子
マラソン史に名を刻みました。また、団体戦でも銀メダルを獲得し、表彰台に立つ栄誉を享受しました。
ロンドンオリンピック
2011年には再び横浜国際女子
マラソンで優勝し、
2012年ロンドンオリンピック女子
マラソンの代表に選出されました。しかし、レースでは思うように走れず18位でゴールする結果となりました。レース後、尾崎は貧血の影響があったことを悔やむ声を上げました。
現役引退とその後
2013年に東京
マラソンを経て第一線から退くことを発表し、同年3月末をもって陸上部を退部しました。その後は第一生命のアドバイザーとして活動を続け、
マラソン大会のゲストランナーや地域のランニング教室に参加し、次世代の育成にも貢献しています。
主な戦績
尾崎好美は、
マラソン選手としての実績を通じて日本女子
陸上競技の発展に寄与し、現在もその精神は受け継がれています。多くの若いアスリートに影響を与える存在として、彼女のキャリアは今も語り継がれています。