尾米タケル之一座

尾米タケル之一座：社会風刺とシュールな笑いの融合

2011年8月に結成された尾米タケル之一座は、演劇とコントライブの境界線を越えた独自の表現で知られる、日本の演劇グループです。主宰である尾米タケル氏の作・演出のもと、坂口翔平氏、雨宮シオリ犬氏ら個性豊かなメンバーが、シリアスなテーマとユーモラスな笑いを織り交ぜた作品を創作しています。

混沌を生み出す、多層的な表現

彼らの作品は、笑いと悲しみ、現実と非現実が入り混じった、一種のカオスのような世界観を特徴としています。観客は、時に笑いと驚き、時に深い共感や考えさせられる感情を、同時多発的に体験することになるでしょう。これは、単なるエンターテインメントを超えた、観る者の心に深く訴えかける表現方法と言えるでしょう。

社会問題への鋭い視点

尾米タケル之一座は、社会問題をテーマにした作品も多く発表しており、特に初期の活動では反原発をテーマにしたコントが大きな反響を呼びました。代表的な作品である「絶対!!原子力戦隊スイシンジャー」は、YouTubeで公開された映像コントとして話題となり、新聞、雑誌、テレビなど様々なメディアで取り上げられ、フランス国営放送でも紹介されるなど、国内外で高い評価を得ています。こうした社会への鋭い視点は、彼らの作品に一貫して見られる重要な要素です。

多様な活動と実績

尾米タケル之一座は、10分程度のショートコントから30分を超える長尺コント、そして長編舞台まで、幅広い形式の作品を発表してきました。その活動は、劇場公演にとどまらず、テレビ出演や野外音楽フェスティバルへの参加など多岐に渡ります。2022年12月には、長編舞台『ダークダンス』が大成功を収め、満員御礼となりました。

メンバー紹介

尾米タケル（中洋人）：主宰、作・演出担当。大阪府出身。
坂口翔平：役者。熊本県出身。つかこうへい劇団13期研究生経験者。
雨宮シオリ犬：芸人。東京都出身。アートワークも担当。

2024年1月 最新作『老婆の冒険』

2024年1月、冬の劇場23 日本劇作家協会プログラム「カンテン『The Foundations』」にて、最新作『老婆の冒険』が上演されます。会場は座・高円寺1。2022年の『ダークダンス』の大成功を経て、再び注目を集める彼らの新作に期待が高まります。

過去の公演

反原発コントフェス（2012年1月）
人類憐れみの令（2013年8月）
炸裂スル、空洞人間（2014年3月）
目を覚まさないアラキとその王国の民（2014年9月）
サイレント猿パニック!!（2015年3月）
菜ノ獣 sai-no-kemono（2015年8月）
サムラわない人人（2016年4月）
システム（2017年2月）
時間;L（2017年9月）
空に落ちたサル、（2018年5月）
菜ノ獣（2018年12月）
尾米コントフェア（2019年7月）
布団漂流記（2021年2月）
さいはての街の塵の王（2021年12月）
ダークダンス（2022年12月）

メディア掲載

彼らの作品は、テレビ番組や雑誌、そしてインターネットを通じて広く知られています。 『絶対!!原子力戦隊スイシンジャー』は、特に大きな反響を呼びました。

尾米タケル之一座は、これからも独自の表現方法で、観客を魅了し続けることでしょう。彼らの今後の活動から目が離せません。

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